のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中央分水嶺「赤坂山」ごちそうさまでした。

北海道「宗谷岬」から九州の「佐多岬」まで全長約5000km 雲上から低地まで、水を分かつ道が延々と続く。 その中でも、ここ高島トレイルは、左に日本海。右に母なる琵琶湖を望む特別な場所。 そして、低山であるこの場所を歩くのは、「春」と「秋」が一番素敵…

中央分水嶺「赤坂山」森のオーケストラ

誰に媚びるでもなく。 一輪一輪が、凛とした個性を醸しだし、自分を主張している。 それでいて、お互いに響きあい、歌いあう森のオーケストラ。 森の音楽会が始まります。 この日の指揮者は、イカリソウ。 指揮棒を、風にゆだね、心のままに皆を導く名手です…

高島トレイル「赤坂山」

奥琵琶湖と日本海を隔てる国境を起点とする80kmにもなる高島トレイル。 前々から一度歩いてみたいとと思っていたが、踏破するには、3ー4日かかるという。 今回は、その中でも花の山として有名な、「赤坂山」を訪れた。 深夜に到着した登山口で寝袋に入り、ぐ…

高島トレイル「旅に出る」

遙か天空から俯瞰してみれば、日本海と太平洋挟まれた、竜のような島国。 うねる竜の背骨に当たる部分を「中央分水嶺」と人は呼ぶ。 分水嶺は、水を左右に分ける峰 一方は、日本海へと下り、一方は太平洋へと下る分かれ道。 どちらに下るかで、出会いが変わ…

唐草模様

シダの若葉を見て、唐草模様が思い浮かびました。 独特の模様で嫌みがなく、なぜか心に残る「唐草模様」 なんだか素敵な模様だと思います。 洗練されたデザインは、時代を超え受け継がれる。 代々受け継がれてきた素敵なプレゼントは、私たちのアイデンティ…

立夏

汗ばむ日が続くようになり、夏の気配が急速に色濃くなり始めた。 立夏から立秋までの季節を夏期と呼ぶ。 蛙が鳴き始め、田植えの季節ももうすぐだ。 じっと眠っていた細胞が爆発的に活動を開始し 湧き出るように新しい命が世に放たれ、命を謳歌する。 木々の…

新緑の光響詩

大好きな、埴沙萠さんの絵日記に「新緑の光響詩」という日記が書かれていた。 最近、体調を崩されたとのことで心配している。 私市の裏山では今は樫、椎の花が元気にモクモク湧き上がっていた。 この樫椎林は、獅子窟寺を中心として本来のこの地域の林相を表…

思うこと

自然保護、環境保護というけれど、どれだけの人が、 守りたい者を具体的に意識しているのかな? 本を読むだけ、人に聞くだけの知識ではなく、五感で感じ 実感しないことには、机上だけの空論になりはしないのかなと 思うときがあります。 何を大切にして、何…

御池岳「スプリング・エフェメラル」

スプリング・エフェメラル(spring ephemeral) エフェメラルとは、「はかない・短命の・つかの間の」という語彙を持つ。 春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、 その後は翌春まで地中の地下茎で過ごす、スプリング・…

あの山の上には、雪解けを待つ踊り子たちがいるのをしってるかい?

可憐な乙女たちは、山が眠りから覚めるのを待っていて、 山とともにお祝いの踊りを踊り始めるんだよ。 雪が溶け、暖かな日差しが台地を暖め始める、木々が萌黄色の幕が開くのを待っている。 そして待ちに待ったこけら落としの日 太陽とともにゆっくりと幕が…

御池岳「太古の台地」

鈴鹿山脈最高峰「御池岳」は、太古の昔は海の底から隆起した 生命が作り上げた石灰台地で覆われ、独特の風景を見せてくれる。 天上の台地は、なだらかな丘が続きドリーネが点在し この石灰台地と気候が多くの山野草を育む下地となっている。 古代の生命と地…

御池岳「時が止まる瞬間」

夏の伊吹山、春の藤原岳と言われる鈴鹿山系北部。 未知の山域へと足を踏み入れる。 鞍掛峠は、夜半から濃い霧で覆われていた。 雨はふらなくても霧があれば植物は水を得る。 芽生え始めた若葉いっぱいに霧を受け、空気中の水を受け取る。 山道のカタクリたち…

迷いこんでみませんか

だれと一緒にお弁当食べようかな。 あ! 虫がぶら下がってきたー GW中日のくろんど園地は、遠足の子供達で賑わっていました。(^^) ねえねえ。 一生懸命歌っているんだから、私の歌もちゃんと聞いてよ! って、キビタキさんが言ってるよ。 ホーホケキョ! 私…

銀竜草

淡い光とともに、照葉樹の森が衣替えの季節を迎える頃 0412 地の底から、竜の命が生まれ出る。 今年も竜が生まれた喜びを森が祝い照葉の木に花が咲く。 緑一段と濃くなり、地に命を吹きかける。 0430 銀色に光る竜の子供達は満月の夜、一斉に空に向かって旅…