のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せ者

強いが流れるカルスト台地の中唯一とも言ってよい、ホットスポットは、北側からの風を木々が防いでくれる木々が切れた場所だった。 さあ、今日はこの場所で荷を降ろし、語り合う場所にしよう。 のろさん、おめでとう!シャンパイで乾杯しよう。二人の友の笑…

雲の流れによる風の強さ高いところにある雲、ゆっくりに見えるけれど風強な。河童さんがつぶやく。 でもこの晴天なら森の中を歩くより、高原歩きの方が楽しめるよ。その日、その場所の状況を読み、行き先を考える。その積み重ねが大切な経験になる。 風が集…

楽しいこと

雪山の楽しみいえ、アウトドアの楽しみ方は千差万別人それぞれの楽しみ方があると思う。 その中で一番シンプルな楽しみ方は、五感をつかって地球の息づかいを感じることではないでしょうか。 非日常を楽しむみ、様々な発見に驚き、小さな自分を見つめること…

天狗高原「雪の国」

早くしないと雪なくなっちゃうよ。季節は待ってくれません。今シーズン2回めの雪遊びに、四国カルスト「天狗高原」を訪ねました。お!ふっちゅう。ふっちゅう。 すごいですね。まるで信州のスキー場に来たみたいです。先週の寒波でまた雪の量が半端ない!こ…

串本「大地の記憶」

海の向こうに見えてきた、大地の記憶。はるか彼方の記憶がよみがえる。 この地に太古の龍がいた頃、地より火吹き大地割れ龍飲み込まれたという。大地に飲み込まれた巨大な龍は地の底で眠りについた。 長い長い時ながれ、大海の水により洗われ、再び日のもと…

串本「潮溜まり」

浜辺の片隅の平たい岩場に潮溜まりが出来ていた。 何かいないかなー潮溜まりがあると、つい覗き込んでみたくなる。 海に取り残されたものたちは、じっとその場で待つことしか出来ない。捕食者に狙われたり、お日様に焼かれたりと大変だ。反対に、弱い者たち…

串本「浜辺」

早朝、十津川から熊野川へと名を変えた神の河の流れとともに熊野灘へと旅だった。新宮で列車に乗り込み、今回の出張の目的地本州最南端の町、串本を目指す。 大海を眺めながらの快適な旅はあっというまにすぎ、串本の待ちに到着したがが、早朝出発したので待…

くまのみち「ゆるむとき」

くまの地方には多くの温泉がある。数万年前に沼地であった地は、地中奥深くからの力で岩盤が隆起し岩盤の縁に沿って温泉が湧いているという。 初日は十津川温泉の宿で、源泉かけ流しと山の幸の楽しみで始まった。 そして、旅の最終もやはり温泉で締めること…

くまのみち「参ること」

紀伊の半島の真ん中にぽつんと開けた場所がある。 人里から隔離された熊野の地に神が降り立ったのは遙か昔のこと。その痕跡を感じ、残り香を感じるように人々は峠を越え、尾根を渡りここに参る。 過去から未来へ、人の生活は変わろうが、川の流れのようにな…

くまのみち「雨水と石畳の風景」

少しずつ雪が雨に変わってくる。三寒四温を繰り返し、すこしづつ雪が溶けて山潤み始める頃 朝、麓の石畳はまだ乾ききっておらず、山中は靄が漂っていた。見上げる先の果無峠はまだ白い雪に覆われている。 「蟻の熊野詣出」と呼ばれ、とぎれなくこの道を通っ…

くまのみち「果無集落」

高野山から山々を越えて十津川の村までくると、熊野本宮大社への道は残りわずか。十津川にかかる赤い橋を渡り、果無峠に向かう道を踏み出す。 鬱蒼とした杉林の中、古道の道を一歩一歩踏みしめる度に、時を遡るような気がする。 急に林が開け数件の集落が目…

くまのみち「果無(ハテナシ)」

人がまだ自然とのつながりが深かった頃のこと年も押し迫る12月20日になると、「果ての二十日」といって人は家から出るのをためらったという。 昔々、大きな猪の主がいたそうな。その主は、ある時狩人にしとめられてしまった。 その主はたくさんの、命を…

くまのみち「十津川から」

R168、家のすぐ横を通るこの国道は一路南下を続け、太平洋に至る。今回、そのR168を通る、日本一長いバス路線を使い十津川を南下した。奈良県八木を発し、新宮に至る 半分の十津川温泉が初日の終点。紀伊半島への度はとにかく時間がかかる。何度か休憩を取り…

くまのみち「第三候:魚上氷(うおこおりをいずる)」

立春を迎えたばかり、暦ははや第三候にはいるころ南紀へ向かう道に、くまのみち「小辺路」の一部を選んだ。今回は十津川の果無(はてなし)の里から古道をたどることとした。 ■魚上氷(うお こおりを いずる) 川や湖の水ぬるみ、表面の氷が割れて魚が飛び出…

冬を生き抜くこと

何かいないかな。寂しい冬の林でキョロキョロしてみる。あれ、何か葉っぱにくっついているぞ。冬の虫探しは、葉っぱの裏や、倒木を探してみるとじっと冬ごもりしている生き物に出会えるかもしれない。 カサカサカサかさかさかさシロハラが葉っぱをひっくり返…

冬の森の仲間達

葉っぱが落ちた林ねっとりした粘膜に守られたトチノキの冬芽(とうが)がキラキラ光っていた。 冬の私市植物園の楽しみの一つは、虫眼鏡を持って冬芽とにらめっこ。 枝の先っちょを覗くと、そこには笑顔がある。 へんがお!!! じゃんけんぽん! あっちむい…

梅咲き始める

寒いねー いつも気になる狐の寝床(かってにそう呼んでいるだけ)を覗いてみたけれど、今日も誰もいない。 この木の洞、草が敷かれていて、ぜったい誰か寝ているよなー いつか出会いたいなと思っている。 少し梅林によってみようかな。冬の私市植物園は人影…

春立つ

■立春 旧暦正月、寅の月の正節で、新暦二月四日の頃 節分の日の翌日をいう。 冬と春の分かれ目ににあたり、天文学的には太陽が黄経315度の点を通過する時をいい、この日を年越しと考える風習がある。 新しい年を祈る。 春を喜び、新しい年に感謝する。 日…

ほのぼの冬林

空から降り注ぐ柔らかな光が降り注ぐ冬の林 かさかさかさかさシロハラが枯れ葉をひっくり返す音が響く 順々に小鳥達がついばみ少なくなっていく色とりどりの木の実達おいしい頃合いなのか 日持ちする実を選んで残しているのか。毎年、小鳥がついばむ頃合いは…

月隠れる時

亥の刻、寒空を見上げると、光り輝いていたお月さまが黒く染まり始めていた。 おい今日の月はなんだかおかしくないか。一人、また一人、空を見上げ心配そうな顔で囁き合いはじめた。 じっと、じっとその不思議な姿を見ていたら、ふっと体が軽くなり、真っ暗…