のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

山小屋のこと

山小屋の苦労のこと のんびりと、山頂の一時を楽しめるのも、山小屋があるからこそ。 しかし、今年は、スタッフの方達は、コロナのおかげで大変ご苦労をされていた。 みんな同じ方角を向いて、席を一つづつあけて、時間帯を3つにわけての食事で、味気ないけ…

白山「大地の鼓動」

白山のこと、名前は前から聞いていたけれど、何となく知らなかった。 何となくということは知らないことと同じこと。 今回訪れてみて、いろいろと興味がわいて調べてみると、石川県のHPに「白山の自然史シリーズが多数アップされていた。 とても興味深い冊子…

白山「夢の花園」

ひらひらと舞っている小さなシジミチョウみたいなのは何チョウですか? お花畑で、網をもって、調査をしていた方に尋ねてみた。 ひらひらと飛んでいるチョウですね。 ベニヒカゲといって、高山帯に住むヒカゲチョウじゃないかな。 日が陰るとすっといなくな…

白山「ゆくすえ」

黄色い花のホトトギスが林縁できらりと光っていた。 世の中には様々な種があることを当たり前のように思っているけれど、 思えば不思議なこと。 いや、同じものが何千回も何万回も、いや永遠に続くことの方が奇跡なのか。 コンピュータの世界で、一つのビッ…

白山「めぐる時間」

太陽は大気を温め、空気に対流を起こす。 水を温め蒸発させ、雲を作り出す。 夜の間に冷やされた空気は地に下がり、雲海となる。 日が上り始めると、次第に大地と空気は温められ、次第に雲の海は消えていき 一旦、大気の中に吸収された水たちは、だんだんと…

黒部「花の道」

まだ残雪の残る高山は、遅い春を迎えていた。 次々と咲き誇る、草花に小さな小さな虫たちが忙しそうに集まっていた。 昼間の太陽に温められ、いっぱいに水分を含んだ空気が、よるの冷たい冷気に笹されて、地表で結露し朝露となり、小さな妖精たちは嬉しそう…

黒部「月夜の雷鳥沢」

今回は、出張に絡めてのパッキングを考え、必要最低限、そしてコンパクトを一番に考えてストックシェルターをチョイスし食材もシンプルなものを試してみた。 時と場合で装備を変える。 いろいろ試して、試行錯誤してみるのがまた楽しい。 簡単な夕食を終えた…

黒部「山の時間」

滑り込みで 弥陀ヶ原の最終バスに乗り込み、初めての立山「室堂」は、ひっそりと静まり返っていた。 冷たい湧き水でのどを潤し、今晩の宿に向かうことにする。 あたりを包む、しっとりと、そしてひんやりとした空気を大きく吸い込み。 大きな池には、凛々し…

黒部の湿原「弥陀ヶ原湿原」

雲を抜けると、湿地帯に入った。 ちょうど2000m前後の亜高山帯に位置する、高層湿原が広がる。 もう梅雨明けかな。 空の雲と、台地が同じ目線の台地には、夏を思わせる雲が沸き立ちはじめていた。 高地であるがゆえ、微生物の分解が進まず独特の植物が生…

黒部の森「森を抜ける」

標高が上がるにつれて、過去へさかのぼっているかのように、実を結んでいた草花が花開き始めてきた。 標高が高くなるにつれ、100m空に近づくにつれ、約0.6~0.7℃気温が下がっていくことが知られている。 立山駅が475m 美女平が977m そして…

黒部の森「感じること」

人は森に畏怖の念を感じていた。 確かに、なぜか森にはいると、ぞくぞくっと何かに見られているよに感じることがある。 なぜか、森にはいると五感が敏感になる。 風の音、木々が触れ合い、鳥が枝から枝に駆け回りながら近づいてくる。 かくれんぼしている虫…

黒部の森「美女平」ゆっくり歩くと

時折、ゴトゴトと聞こえてくる、ケーブルカーの音がたまに聞こえてくる中、歩き始めて1.5時間ほど、美女平駅のアナウンスが聞こえてきた。 次々に発着する、シャトルバスを横目にそのまま、「美女平遊歩コース」へと進む。 せっかく整備してあるエリアなの…

黒部の森「材木坂」

梅雨空を見上げながら今回もお預けかなと思っていたが、南の方から梅雨明けが報じられ初め、長引いた梅雨もとうとう終わりが近づいたようだ。 北陸地方は、富山、石川、福井と3県のうちどこかで雨が降っていたら梅雨明け宣言はでないと、ニュースで行ってい…