のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

木枯らし散歩

クリスマスとともに寒波がやってきた週末 空を見上げると強い風に雲が流れる。 遠く見える山々は雪雲に覆われている。 近くの河原に出かけると、なにかの繭が風に揺れていた。 河原の草はすっかり枯草色 草原の中から、ちっちっっと小鳥の声がする。 都会の…

狛犬さん

ふとしたことから狛犬に興味を持ち、その顔を覗き込んでみると その姿は千差万別、なんとなんと面白い。 今年出会った狛犬さんたち 岐阜南部の白川付近 ワハハ!と苔むした大きな口から笑い声が響いてくるよう。 静岡の島田市 これぞ団子っ鼻!! 立派な団子…

冬間近の里山散歩 ぶらぶら歩き

この先の小屋の軒に昔、オオルリの巣があったのを思い出した。 依然見つけてそっと覗いたオオルリの巣 翌年はなかったが、今年はどうかなとのぞいてみた。 あった! 苔を集めて器用に産台を作っている。 ふかふかで気持ちよさそうだ。 どんな子供が育ったの…

冬間近の里山散歩 時の移り変わりを感じる場所

私市駅から歩き始め、尺治の谷を上り詰めると水連池が広がっている。 5年ぐらい前に浚渫されたが、雨の度に流れ込む砂により大分と埋まってきた。 あの大きな鯉はどこに行ったんだろう。 水連池の周辺には、東屋、案内所(今は無人)があり、雨音を聞きなが…

冬間近の里山散歩 マイフィールド

幾度となく通ってきたくろんどの森に入っていく。 おはようございます。 ハイカーが集まり始める前の森は、地元の散歩道は静かな森 どこにいつ何が生えていたか雰囲気で分かる地元の裏山は知れば知るほど 通えば通ううほど面白くなる。 そんな森があって幸せ…

冬間近の里山散歩 くさむら

くろんどに向かう道は草むらが楽しい。 師走に入る頃、里山にも霜が降りるようになると、次第に野の草は枯草色に染まっていく。 おや、つゆ草だ。 独特の形の花を覗き込んでみると、黒い小さな種がのぞいていた。 始めてみるつゆ草の種 こうやって、ちゃんと…

冬間近の里山散歩 散歩道

自宅から眺める風景はこがねいろに染まっていた。 天井を見上げると、てんとう虫が居場所を探してウロウロしている。 今年のカレンダーも残すところあと一枚でひらひら待っている。 朝の用事を早々に片付けさあ、くろんどの森に散歩にでかけてよう。 家を出…

小雪の御池山 天空の大地

山頂直下、真っ青な空が白い枝の先に広がっていた。 御池の山頂に向かわず分岐を左に折れ、ボタンブチを目指し白い森に入る。 御池岳山頂付近はテーブルランドと呼ばれ、広大なカルストの大地が山上に広がる場所 森を抜けた。 なんという景色だろう。 目の前…

小雪の御池山 足跡探し

嵐が去った朝、囀り始めた森の小鳥の声に催促され、テントから顔を出すと、 青空が広がっていた。 いい朝だ。 よし、予定通り沢を詰めていって、御池岳に登ることにしよう。 天から日が降りてくる。 谷あいの風景だ。 山頂から眺めると日は登るものだが、谷…

小雪の御池山 お気に入りの過ごし方

白瀬峠を下り真の谷に下ってきた。 この先は地図では破線の道となりこのルートを通る人は少ない。 御池岳直下東側の谷は、上空を飛び交う強い風は届かず、ひっそりとしていた。 テント場には伏流した水も流れており、とても良い場所だ。 水があるのはとても…

小雪の御池山 小雪(しょうせつ)

◆小雪(しょうせつ) 木枯らし一番の知らせが届き、北風が山から山を飛び越えていく。 北国では里でも初雪の便りが届き始め、本格的な冬が季節の戸を叩く。 小さな雪が大きな雪に。 日ごと雪ごとに季節は進む。 小雪とはそんな季節 森は眠りにつこうとしてい…

小雪の御池山 コグルミ谷

御池岳への登山口に通じるR306は例年12.月初旬~3月下旬冬季通行止めとなる。 国道管理事務所に電話してみると、今年は12月中頃だと思われるが正確には決まっておらず、現在は問題なく通行できるとのことで、師走最初の遊山は冬季の下見もかねて御池山へ決め…

霜月最後のイブネ 下り道

日が高くなるにつれ、枝の先から零れ落ちていく。 ぽたぽたとしづくになって雨になる。 まだ、十分に冷え切っていないのか下る道は落ち葉の布団が現れ始めていた。 日向と影とを繰り返しながら、足元に気を使いながら道を下る。 標高1000m少しの鈴鹿の山々…

霜月最後のイブネ 不思議な場所

はるか彼方に伊勢の海がきらめく。 日の神様がおわす海がきらめく。 イブネ そこはどこまでも続く空への大地だった。 風が駆け抜け、何物をも拒む空の大地 そんな場所がどこまでも続いていた。 凍てつく氷の大地は、日の光も寄せ付けない。 太陽と氷がせめぎ…

霜月最後のイブネ 一本杉立つ峠道

凛とした立ち姿一本杉が見えてきた。 手持ちの古い登山ガイドの写真を見ると、一本の槍にはまだ枝が残っているが、その姿は骨だけとなっていた。 杉峠に立ち数百年の時を見守り、多くの人の行き来を見てきたであろう一本の大杉は静かに眠りにつこうとしてい…

霜月最後のイブネ 森に暮らす者たち

サクサクと言う小さな足音が聞こえる。 テントのすぐそばまで地数いてきた。 なんだろうじっと耳をすます。 音が止まった、こちらの気配に気が付いたか、音はそこで消えた。 沢の音だけが聞こえる パラパラと氷の塊がテントに当たる音 時折強い風が吹く。 風…