のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小満「麦秋至」むぎのあきいたる

気温が高くなり始め、生命が湧き上がるような既設を迎える頃 春から育ち始めた麦が、実りの秋を迎えていた。 中部地方に暮らすまで、麦が実っているのをほとんど見たことがなかった。 地方により、適する農作物や耕作物が異なり、長年の試行錯誤の上でこの場…

楽しい時間

今年春先歩いた山域はネコノメソウに沢山であった。 その可愛らしい猫の目も、種が落ちて鞘だけになっていた。 黄色の花が多くなってきたような気がします。 季節ごとに、花の色は変わるのかな。 好みの昆虫に来てもらうためか。 日の光の影響か。 新緑から…

動き始めた生き物たちのこと

雪が解け、目覚めたのは森だけではない。 小さな生き物たちも続々と動き始めた。 ルイヨウボタンだ。 深山の林縁に咲き、秋には黒紫色の素敵な実をつけるとある。 森は通うごとに出会いがあり、発見がある。 今日は、ユウマダラエダシャクを数多く見かけた。…

空と地の境目の道を歩く

その場所は 空と地の境目だった。 西の琵琶湖側から沸き立つ雲は、南北に走る稜線で受け止められるためか、稜線を境に西は雲の中。 東は雲の外と、雲の中に入ったり出たりと、歩を進める。 静かだ。 あおー、あおー アオバトの声が霧の森に響きわたる。 こん…

均衡

土に帰る。 命あるものは最後は土に帰る。 冬を越すことが出来なかった鹿の屍が横たわっていた。 増えすぎた鹿は、飽和状態に達しいつかその数を減らして行くであろう事は 想像出来る。 増えすぎたのは天敵がいなくなった為とか、植林により山の自然が単一に…

迷い込む

暦は、「小満」を迎えた。 日ごとに気温が上昇し、冬を超えた麦がわたわに実る季節 そして、田植えの季節でもあります。 雨が降るごとに、命が吹き込まれ、緑がどんどん濃くなっていくように感じます。 天に舞い上がった命の水が再び舞い降りてきて、地を潤…

add Soundレビュー

バイクに乗っていて、気軽に音楽を聴きたい。 昔は、ヘルメットにヘッドホンを仕込んだり、イヤホンで聞いてみたりしていたりしたけれど、今はスマホとでBluetoothイヤホンがある。 ちょっと試してみたけれど、耳が痛くなったり、ヘルメットを脱ぐときに、ポ…

苗木藩の御立山

■氷餅の池 小さな四角い水たまりがあった。 近くに立つ案内板に「氷餅の池」とある。 氷餅とは、ついた餅を寒中にさらして凍らせそれを乾燥し粉末にしたもので、兵糧備蓄として供したものとのこと。 森の中に、その場所に人の生活の名残を感じとるとき、その…

あさひねこ

ぽろりと、頭上から落ちてきた。見上げると、コウヤマキが大きく枝を伸ばしていた。「木曽五木」の一つでこのあたり全域に自生しており、「福岡町の木」にも指定されているという。木曽五木というのがあるんだ。 「あさひねこ」木曽五木は「あさひねこ」と覚…

二ツ森山「林床の景色」

とうとう名古屋にも緊急事態宣言が発令された週末 人気の少なそうな静かな山ともくろみ、東濃の二ツ森山へと向かった。 森の上に、二つの峰がポコポコとそびえ、頂上部から展望が素晴らしい山とある。 峠の登山口は、手入れた植林の森から始まった。 笹枯れ…

気持ちいいね

雨上がり、飛騨高山方面を経由して南下することにした。 まだ雪を仰ぎ見る山裾の村は、桜が舞い、田植えの準備が着々と進む季節だった。 あの桜が咲くと、田植えの準備を始めるんだ。 人は身近な植物を見ながらその年の作付けの準備に入る。 峠の湿原に足を…

雨のち晴れ

早朝、白川郷の空は雲沸き立つ空模様だった。 午前中は所によってしぐれるという。 いよいよ怪しくなってきた。 これは本降りになりそうだ。 どこかで雨宿りできるところないかな。 お休みの公民館?の軒先をお借りすることが出来た。 ここで、雨が上がるま…

今日の寝床

カブのオイル交換をして少し出遅れたが、GW谷間のリモートワークを終えた週末のこと、白山の東の登山口を目指して再び北に進路をとった。 あら、まだ通行止めなのですね。 この時期は、まだまだ通行止めが多く、きちんと情報収集をしてからでないと駄目なこ…

石徹白の登山口

石徹白の登山口は、白山信仰の道でもあるとのこと。 道のあちこちに、神社や社の名残が残る。 石徹白の大杉脇にも、かつて社があったという。 登山口までのアプローチの道は、川幅が広く渓谷沿いに幕営適地がたくさんあり、登山口には、東屋もあって雨宿りも…

色探し

いったん国道まで下がり、桂の門番に挨拶をし。一本東側の登山口、石徹白(いとしろ)口をたどることにした。 先祖は、色に様々な名前を付けてくれた。 芽吹きの色だけでも、様々な色の名前がある。 ■柳色(やなぎいろ) 初夏の柳の葉色を思わせる明るい黄緑…

白山「上小池」繰り返すこと

あ、通行止めだ。鳩ヶ湯温泉までで、道は閉ざされていた。登山口のキャンプ地まで行きたかったのですが、仕方がないな。どこか適当な場所を探すことにしよう。 どこにしようかな。雨の後だから、地面の状態のよいところが良いな。横道にそれ、探していると土…

白山「上小池」 一時雨

ぽつぽつと雨が降り始めた。 冷たい空気は雲を作り、雨を降らす。 空を見上げる。 しばらく、休んでいこう。 持ってきた本を読むのにちょうどよい。 適当な軒下を借りて、雨宿りることにした。 雷が鳴り始め、雨脚が強くなる。 雨の中を走っても楽しくない。…

白山「上小池」への道ー行けるところまでー

GW前の金沢出張で見上げた白山は、まだたくさんの雪をたたえていた。 今年のGWは寒気が南下し、天候は崩れがち。 どうするかな。 そうだ、白山のふもとの春を訪ねてみよう。 そして、今後のためにどの登山口のアプローチが楽しそうかも下見をしてみようと思…

水のこと

岩の割れ目から水がこんこんと湧き出している。 天から降り注いだ水が、多くの生き物たちを支えて地中に潜り ゆっくりゆっくりとここに湧き出すのであろう。 この水を少し頂いて、お昼にする事にしょう。 川沿いに降り、足を滑らさないように用心して対岸に…

生き物いっぱい

今年のGWは、冷たい空気が入り込み日替わりで天気が変わる予報です。 また、午後からは結構な確率で雨が降る。 そんな日が続きました。 コロナ渦で外出を控えるようにとニュースで流れているが、なかなか人の流れは減っていない。 緊急事態宣言が発せられた…

優しい時間

雲との境目 段々と霧が薄くなってくる。 誰もいない道を楽しみながらゆっくり、ゆっくり下界へと降りていく。 朝の空気はひんやりと気持ちがよい。 朝日とともに、朝食に出かける鳥たちの声が谷あいにこだまする。 ケケケケケ アカゲラのつがいが楽しそうに…

影のこと

腰を落ち着け琵琶湖に落ちる夕日を眺める。 ゆるやかに流れる風の音 森から森へとこだまする鳥の声 影が長く伸び影法師となる。 あ、誰かに影を踏まれた。 影に踏まれると、別の世界に迷い込む。 そんな話を聞いたことがある。 影を踏まれると、どこへ行くの…

霊仙山「山の匂いが変わる時」

昼間は登山客でにぎわったであろう人気の山域も、登山口で準備をしているときにすれ違ったグループで最後だったようで、山には静寂が戻ろうとしていた。 太陽が次第に西に沈み、空気が冷えてくると、森の気配が変わる。 山で暮らす者たちの気配が濃厚になる…

霊仙山「島津越えの道」

この日はゆっくり家を出て、寝床を探しながらの散策を楽しむ。 どこか気持ちの良い河原でもよいかな。それとも、山に登って月夜を楽しむのもよい。どちらにしても、小春日和の心地よい日差しなかを行くのは心地よいものです。 カーブを曲がると、小さな集落…