2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
新聞に「いちご離れ」という記事が載っていた。 今の季節に村人が山にはいると、たわわに実った野いちごを、子熊が夢中で食べているのを後ろに見ながら、母熊はそっとその場を離れていくという。 子供にとっては、振り向くと今まで安心して頼っていた親が突…
週末の天気予報 土曜日の昼から雨が降り、日曜日は雷雨に注意 半日で気軽に行ける場所として、気になっていた納古山に出かけることにした。 木曽川沿いに流れるR41号線沿を通るときに見上げる、切り立った山容で、低山でありながら360度の展望が望める山…
岩場を下り、回り込むとごうごうと流れる滝が現れた。 渓谷を下る二ノ谷への下山ルートは険しかった。 地図のコメントを見ると、二ノ谷コースで登り三の谷へと下れとある。 今回は、逆のルート。 でも、午前中の三の谷で出会いは思い出に残り、今回は逆回り…
稜線のコメツガ?の梢はまだ開いていなかった。 高山では春の密度が濃いと感じます。 雪がとけると同時に気温がぐんぐん上がり、短い期間に一期に多くの命が目覚めるためかもしれません。 高原状の稜線は、山頂に向かって快適に伸びていく。 右手には中央ア…
森を抜け稜線に出ると真夏を思わせるような空が広がっていた。 遠くを眺めると、雲が沸き上がってきている。 これからは、雷さんにも注意しないといけないな。 小秀山は、稜線上に巨岩が露出していて、調べてみると「阿寺断層によって形成された山」とある。…
目覚めの森は、あちらこちらで素敵な光景を見せてくれる。 赤ちゃんが母親におわれ、こくり、こくりと夢の時と今を行ったり来たりしていた。 冷や! 葉やんまで降り続いた雨の余韻が残る林床。 白い幽霊がぽつりと落ちてきた雫に首をすぼめる。 なんだか空が…
しばらく続く、つづら折れの急登がつづいた。 「カナカナカナ」「カナカナカナ」薄暗い林にヒグラシの鳴き声がこだまする。 遠くからカエルの声が合わさり、時折、小鳥が歌を奏でる。 まるで森の演奏会に来たようだ。 ちょっと一休みして、森の演奏会を聴く…
御嶽山の懐の心地よい小屋で人夜を明かした翌週は雨 土曜日の夜まで降り続いた雨は日曜日の未明には上がると思われる。 地図とにらめっこ、あまり遠くまでの日帰りは難しい。 早朝に出発すれば、それなりに足を延ばせるテストをしてみようかなということで、…
久しぶりの御嶽山 久しぶりの小屋泊まりは、心温まる道だった。 緊急事態宣言の中、酒類の提供も自粛され 宿泊人数も大幅に絞っておられるという。 人と接触をほぼなくそうと、食料を持ち、テント泊まりで行動することがほとんどだけれど、平日なら人も少な…
早朝、小屋の窓から外を見ると、ガスがかかりぱらぱらと小雨が窓にあたっていた。 窓からのぞくとガスは薄く、東のほうはうっすらと明るい。 ドアを静かに開け、外に出る。 御嶽山の竜はまだ寝ているようだ。 ぱらぱらと小雨の降る中、 中央アルプスの峰々が…
五の池小屋 空に小屋があると、本当に助かる。 周辺の状態を確認できたり、緊急時の避難先になったり、周辺山域の登山道の整備をしていただいていたり、想像を超える恩地を訪れる私たちに与えてくれているのだと感じる。 そして何より、行動の自由度が大きく…
ハイマツ帯に出た。 目の前に山塊が大きな手を広げてくるものを包み込む。 千切雲が風になびき、ベールをかけておしゃれを手伝う。 一歩一歩足を前に出すほどに、天に近づく。 稜線出ると、そこに五の池と呼ばれる池があった。 そばには、今夜お世話になる山…
振り返ると、雲の上にいた。森林限界が近づいてきようだ。 森林限界は、「あれ!?」というように突然やってくる。Wikiによると、「気温や降雪量、湿度、照度などの植物育成の環境条件が変化することで生じ・・・とある。 確かに、道沿いに所々残雪が現れ始…
行く道は、あちこちに春の花が咲いて私の興味を引き付ける。 鳥が鳴くと、小型の単眼鏡で覗いてみる。 谷あいの沢の音、吹き上がる風 すべてが春を喜んでいる。 冬、大量に降り積もった雪は天然のダムとなり流れ下る。 太陽に温められ、次第に水温を上げてい…
少し遅い平日の登山口は、私のほかに誰もいなかった。 いらっしゃい。 声のするほうを見ると、 イチヨウランの親子が、よくきたねと微笑んでくれていた。 標高1800mの濁河温泉登山口 近くには、アスリートたちがトレーニング励む、高地トレーニングセン…
御嶽に行ってみよう。 振休が取れた平日の金曜日 「あいていますか?」御嶽の山小屋に電話をしてみた。 名古屋から、御嶽まで約160km 休憩がてらに、小坂の駅を覗いてみると、ここが御嶽の登山口の駅とある。 道路が整備されていない一昔前は、電車を乗…
久しぶりに地元に帰った。 都会の田舎のこと辺りは、時々道路にお絵描きをする子供たちもいて、なんだかほんわかしてしまう。 前日に雨が降り、増水した月の輪の滝を横目に緑のシャワーに入っていった。 やはり、裏山散歩は早朝に歩くのが楽しい。 裏山を歩…
その冬の降雪を占うといわれる蟷螂の卵も、いつの間にか緑に覆われ見当たらなく頃、小さな命が森に放たれる。 草の茂みをかき分けると、いろんな生き物が精いっぱい生きている。 がんばれ! もう少しで届くぞ。 カマキリやカタツムリだけじゃない。 上へ上へ…
単身赴任先の名古屋から、大阪へと向かう道は、鈴鹿山脈を貫く道を行く。 前回は新緑がまぶしかったが、木々は一気に緑一色にそまり、初夏の装い。 いつも、ただ帰るだけではつまらないので、つい横道にそれてしまいます。 今回は、永源寺湖でいつも通る対岸…
急いで山を離れることはない。 山で一泊して翌朝、皆が登ってくるのとすれ違いに、帰路につくゆっくりとした行程にすることが、私のペースにとてもあっていると感じている。 今回は、登山口の山小屋を独り占めし、夜を過ごした。 目が覚めると朝日が差し込む…
簡素だが、明るくきれいな「摺古木山」が見えてきた。 ここで林道は終点。 ここまで、バイクで来ることが出いるんだったら、結構な穴場かもしれない。 一度確認してみよう。 天気と相談し、今夜はここに泊まることにしようとチェックして、小屋の横の登山口…
素直に第一ゲートにバイクをおいて、林道を歩くことにした。 小屋まで登っている車も一台あったが、突っ込んでもよいか今度、道路管理者に聞いてみることにしよう。 林道歩き実は結構好きです。 光が当たる開けた場所には、あちこちにし草花が育つ。 ポンと…
昔から旅をするのが好きだ。 ひっそりと、どこか懐かしい場所を見つけるとなぜか足を止めてしまう。 とことこと、単車を走らせ気ままに旅をする。 そんな旅が好きだ。 今回訪れたのは、木曽谷の妻籠と伊那谷の飯田を結ぶ道 大平街道と呼ばれ、ほぼ中間に広が…
梅雨入りし、雨は降らないが不安定な雲行きが続く。 寒気も入ってきて夜間にはところにより雷の可能性もあるという。 週末の金曜日、お休みを頂いて中央アルプスの地図の左下の端っこの、夏焼岳を訪れた。 山頂からは、御嶽山や乗鞍などさらに穂高連峰ととて…