のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

神の住む場所

白山は 御前峰を最高峰とした白山3峰に加え、別山・三ノ峰を加え白山5峰という。今回歩く道は、今の地図上では南縦走路と書かれているが、古来より祈りのとして多くの人が登ったという。山小屋に、御師活動(おし)に使われた、古地図が張ってあった。その…

山に入るとき

オリンピック開催に合わせて4連休が組まれた今年のカレンダー、一日早く休みを取りGWに訪れた石徹白(いとしろ)の登山口から白山(別山)を目指して山を楽しむことにした。食料は2泊+@をザックに詰め込んだし、もしものためにテントも入れた。 石徹白の…

富士の山ー大地の景色

富士の山にあって、宝永火口はまた違う表情を見せてくれた。どこまでも続く砂礫の大地つい最近まで噴き出していたかのような気配を残す火口の様子は、テレビ画像で見た火星の大地に迷い込んだかのように感じる。 日が傾き始めシルエットとなり、光と影が織り…

富士ー空の散歩道と大砂走り

JR富士宮発の朝一番8時過ぎのバスに乗り込み富士宮五合目から登り始め、13時ごろには山頂につくことが出来た。本当ならもう少し早いバスがあればもっと素敵なのにな。最終のバスは18時。時間もあるしお鉢巡りもできそうだな。 ■空の散歩道富士山頂の…

富士の山-青空に向かって

梅雨明け翌日、良く晴れて気持ちの良い登りが続きます。思った以上に快調に登り続けることが出来るが、高山病でつらくなるといけないので、意識的に休憩を入れるようにしました。 山小屋は、うまいこと斜面の窪地を利用して作られているなと感心します。穏や…

富士に登る

田子の浦湾から見上げる富士山はいつ見ても大きい。日本海側の仕事を終え、翌日は太平洋側へと一気に移動した翌日、天気予報では梅雨明けが告げられていた。 そういえば、先週富士山の山開きがされたといわれていたな。今まで、富士山は草木もないし、人ばか…

楽しみ広がる

雷雨によりゴンドラは運休となり、一時間ほど待つことなった。待合室においてあった、花だよりを見ながら、散策してきた花たちとにらめっこする。急がない旅だ。こういったひと時も嫌いではないというか、結構好きだ。 エイレンソウに、シラネアオイ、キヌガ…

栂池自然園のこと

栂池自然園は標高1900m~2000mに位置し、日本有数の高層湿原で、しかもゴンドラリフトで簡単に行けるとても貴重な場所だった。 この場所には数百種類ともいわれる高山植物の宝庫で雪解けから様々な姿を見せてくれる。 園内は広大で一周5.5kmの遊歩道と木道が…

雨の日のサンカヨウ

雨の日でないと出会えない瞬間がある。 普段は純白の花弁を纏うサンカヨウは雨水を受け止め透明の衣へと変化していく。 そんな瞬間に出会うことが出来た。 先日訪れた御嶽山でその独特のとげとげの葉が気になって調べて 透明に変化するというサンカヨウとい…

雨模様の日の虫たちのこと

山を歩きながら花を見るのも好きだけど、花に集まる虫たちを眺めるのも好き。 小さな虫たちが、どうやって自分の好みの花を探し、卵を産み付ける植物を選んでいるのだろう。 昆虫の目は人間と違って紫外線を感知して見えるというが、どうにも想像が出来ない…

栂池自然園

梅雨末期、寒気が入り込み昼前後は雷雨の予報だった。 見上げる山は雲の中、天候を探りながら散策できる場所を考えて、目指す場所は「栂池自然園」に決めた。 最寄りの「白馬大池」の駅で汽車を下りたが、こちらからのバスほとんどないようだ。 歩いていくか…

根っこを大切に

松本で大糸線に乗り換え、黒部立山アルペンルート長野県側の起点となる「信濃大町」で途中下車した。 時間はお昼、駅でソバを食べ、今日の宿を予約し荷物をデポ。 ちょうど駅前にレンタサイクルがあったので周辺を散策することにした。 借りたのは電動アシス…

思い出の種

汽車に乗って日本海へと抜ける旅に出た。 木曽谷から松本と経由して白馬、小谷を通り糸魚川へと抜ける計画。 空と相談しながら行き先を考えてみようと、泊まる宿も決めずに出発した。 静けさ漂う、早朝の始発電車に乗り込み北へと向かう。 北へ北へと進んで…

今は昔

鳩吹山は、蛇行しながら流れ下る木曽川に立ちふさがるようにそびえる。 この山を歩くと、雨が降り、水が流れることにより浸食を繰り返し、長い長い時間をかけて、硬いチャートの岩盤の柔らかな部分を浸食ししながら作られた川であることが手に取るようにわか…

静かにびっくり楽しいな

トンボを見ると そっと近づいてみたくなる。 そっと、そっと、指を回しながら近づいてみる。 ぐるぐるぐるぐる回しながら。 キラキラ輝く虫が気になる。 そっとちかずいて、挨拶してみる。 こんにちわと挨拶してみる。 ふらふら長い脚のザトウムシ 目が見え…

産着の中ん赤ん坊

街中では枯れてしまった十薬の花が、山沿いの渓谷沿いで花期を迎えていた。 十薬の花のつぼみが花開く姿は、小さな赤ん坊を包み込んでいるようでとても好き。 優しく産着で包まれた赤ん坊が、すやすやと寝ている。 気持ちよさそうな表情が何とも言えない。 …

リスク

プルプルとしてウスノキの赤い実がきらきらと光っていた。 一粒失敬して口にほおりこむ。 ちょっと酸っぱいが懐かしいグミのような味が広がった。 オカトラノオが咲き始め、夏の始まりを告げていた。 梅雨も末期 今年も、豪雨による被害がニュースをにぎわし…

あっちへこっちへ

落ち葉からひょっこりイチヤクソウ顔を出していた。 その名の通り、全草が薬に利用でき、花期に乾燥させた生薬を ロクテイソウ(鹿蹄草) るというとのこと。 先日訪れた場所で出会った、ベニバナイチヤクソウも同様の効用があるとのことで、菌類と共生し暮…

同化する

石をくりぬいた階段がある。 動力もなかった昔に、これだけのものを作り上げる忍耐 継続する力、信じる力は、ものすごい力を持っている。 室町の昔から、下界を見守ってきた社の主は森につつまれ、社は山と同化しようとしていた。 センチコガネは、キラキラ…

仏様微笑む山

雨予報だった週末、雨は夜半に降りやんだ。 日の出とともに起きだし、伊那の谷の南部、「飯田」から見上げる「風越山」を訪ねてみた。 妻籠宿で東に進路を変え、木曽谷から伊那の谷へと木曽山脈を越える道をとる。 登山口付近には、ホタルブクロが風に揺れて…