置いてけぼりになってしまったのか、雪の訪れを告げるといわれる、雪虫が一人さみしそうに芽生えを待つ梢にしがみついていた。 仲間たちはみな、北の国に帰ったというのに、このままじゃ溶けちゃうよ。 白い雲と一緒に北に向かう最後の風が吹いた。 さような…
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