のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

くろんど散歩

雨あがる

4日降り続いた雨がやっと上がった。近畿圏では鉄道が機能しなくなった。故郷の広島では実家の近くの橋が流された。 その後、続々と被害の大きさが伝わってくる。あそこも、あそこも。崩れて、大きな被害が出ている。 一粒の小さな水滴が、集まると大きな力…

森歩きの楽しみ

あ、タツナミソウだ。まだ少し残っていた。 毎週のように歩き始めて、今年5年めかな。そうすると、草木や生き物たちの息遣いが聞こえてくる感じがします。 もうそろそろ、あの子が顔をだすな。とか。今年は会えなかったな。また来年ね。とか。 花が咲き、種…

お昼寝

もくもくもく!もくもくもく! くろんどの森に夏が来た。こんなときは森に出かけて、涼やかな風にあたりに行こう。 やっほー久しぶりだね。カナヘビくんが挨拶にやってきてくれた。 お!タマムシくんもやってきた。いつ見ても綺麗だねー ここここ。水練池の…

落ち着く場所で

裏山のお気に入りの場所十数年前にちょっとした火事があり見晴らしがよかった場所だけどだいぶ木々が茂ってきた。もう数年すると、大阪のビルまで見渡しながらの、のんびり一杯は終わりかもしれない。 でも今は、この場所が一番のお気に入り。その時はまた別…

遷移

裏山のハイキング道を尋ねてみると、多くが木々が伐採されていて風景が一変していた。 ここ数年広がったカシノナガキクイムシは、この山の主要樹種である、コナラに大きな影響をおもぼした。 森は遷移する。大きな木が倒れれば、新たな種がどこかからやって…

冬の林の楽しみ方

緑色が少なくなった冬枯れの森は赤い色がよく目立ちます。 耳を澄ましていると、小鳥たちの騒がしい鳴き声がだんだん近づいてくる。 混群だ。 この季節、メジロ、シジュウカラにエナガ、コゲラ達が数十羽集まって混群を作って行動する。 囲まれた。 動くな。…

目立たないけど美しい

目立たない。決して主役ではない、蛾の仲間たちだけれども、よく見ると美しい。その名も「ビロードハマキ」なんともゴージャスな名前がついたものですね。ビロード=毛・織物/ハマキ=幼虫などが椿の葉などを書き込んで巣を作る。この日、あちこちで舞って…

好きになるということ

森とのふれあい方は人それぞれ。みんな好みがあり、付き合い方も違います。 でもね、もっと生き物と友だちになりたかったら、無条件で好きになること。森に恋することかな。 恋すると、四六時中森のことを考えて。いろいろ知りたくなる。いろんな想像をして…

のろのろ歩き

シロダモかな、クスノキ科にはクロアゲハの幼虫アゲハ系のチョウチョは可愛らしく好きです。 そんなこんなできょろきょろしながら歩いていると、まったく歩が進まない。最近、駅前にトレランのショップが出来たりして裏山も賑わっている。でもね、私は生き物…

サルトリイバラの葉の裏に

春先から、食草を意識して歩くようにしている。 ルリタテハの幼虫の食草は、ユリやホトトギスの仲間、そしてサルトリイバラの葉 この日、くろんど園地の山を散歩しながら大きくなったサルトリイバラの葉を意識しながら歩いて見た。 サルトリイバラの葉っぱに…

今年のゴブリン

地面にはいつくばってカメラを構えていると、何がいるの?通りがかりのおじさんに声をかけられた。 「ゴブリン」がいるんです!と言うわけにもいきませんよね。ゴブリンは、ヨーロッパに伝わる伝説の生物で、映画にもよく出てきますよね。トチさんがゴブリン…

つる

いま、野山を歩いてみると。 あっちもこっちもツルが芽を伸ばしてるよ。 左回り右回り。 そしてまっすぐ。 頼りになる人を探して手を伸ばす。 その形は様々で、まるで心を持った人の叫び声。 あー おー いー おー うー 叫び疲れたものは頭をたれて少しおやす…

雨上がりのくろんど

■ 影 だれが食べたのかな。 きれいに筋だけ残して上手に食べてるね。 葉っぱに移った影絵だね。 ■ 雫 何かの花が咲いた後だろう。 細い枝の先に、丸い小さな実がついている。 雨上がりの朝 雫があつまり、だれかが触ってくれるのをまっていた。 ■赤ちゃん ク…

根っこ

小さな頃からすてきな記憶をたくさんもらった。小さな想いをたくさんもらった。 記憶はどこにしまわれているの。ひとつひとつが、大切な宝物。 自分が自分である為に。あなたとつながる為に。 記憶は私の根っこ心の大地に根を下ろしたくさんの思い出を吸い上…

夢を見た

夢を見た。 久しぶりに夢を見た。 はっきりと覚えているのに、何の夢だったのか思い出せない。 でも楽しい夢だった。 わくわくする夢だった。 久しぶりに夢を見た。

かくれんぼ名人「ナナフシ」

もういーかい まーだだよ もういーかい もーいーよ よーし見つけてやるぞー ナナフシはかくれんぼ名人 じーっと動かず 体の色を変化させて、息を潜ませてかくれんぼ ある時は小枝そっくりに。 あるときは、枝先に。 みーつけた! ふらふら風に揺られてかくれ…

楽しい散歩道

沢沿いに一足早い線香花火が灯っていた。 夏の足音がすぐそこまで迫っている。 梅雨が来るまでカタツムリはお家の中に潜り込んでひとねむり。 今年もギンリョウソウが顔を出していたが、イノシシがあちこち掘り返していて毎年数が減ってきている気がします。…

錯覚

新緑の森散歩の一つの楽しみは、木々の芽生え、変身を感じ、生命の息吹を感じること。 ときどき、私たちの過ごしている時間と、木々達が過ごしている時間はすこし違うのかもしれないと思うことがある。 私たちの時間は少し早すぎるような気がする。 命が生ま…

楽しい散歩道

GWで人が溢れている裏山のハイキングコースを避けて、旧道の谷あいの道にを選んだ。 いらっしゃい。 森へ続くこの小道が私のお気に入り。 両側に草むらで沢山の虫たちに出会えるんです。 まいど! 久しぶり! 今年始めてだね。トンボくん。 元気にしてた? …

むかしむかし

植物の名前って、その形や姿から連想される身近なものから名付けられている事が多い。 さあ、この不思議な形をした花の名はなんと名前をつけてもらったのかな。 ちょっと目を閉じてもらえますか。 むかし、むかし、あるところに浦島太郎という心やさしい漁師…

気配を感じる

目の前をリスが木に駆け上り、イタチが岩の間に滑り込む。冬の間、ひっそり静まりかえっていた森が、一気に生き物達の気配で満ちあふれてきた。 ■気配を消す森にはいるときにはなるべく気配を消して入りたい。呼吸をゆっくり深く忍び足 木々の間を通り抜ける…

幸せのトンネル

裏山を見上げると、枯れ草色だった木々が緑に染まっていく。 あの場所ではどんな変化が起こっているのかな。 久しぶりに「くろんど」の里山に分け入ってみることにしました。 ムシャ、ムシャ、ムシャ お腹をすかした生き物たち。 あちこちで柔らかいごちそう…

獣の匂い

冬になり、雑木林のヤブが枯れてくると廃道となった谷をめぐりたくなる。 久しぶりに脇道にそれていまは誰も通らない廃道の谷をたどることにした。 実は、国土地理院のちずにはこの道がまだ点線で書かれているのですが 倒木や台風による土砂崩れなどで、年々…

不思議な力

小さな子供がお父さん、お母さんを見上げている。 お父さん、お母さんが手をつないだ子供を優しく見つめる。 森には小さな小さな子供たちがたくさんいます。 この時期、下草が枯れ、葉が色づき、小さな子供たちから大人の顔がよく見えてくる。 反対に、大人…

いっしょにに遊ぼう

森に入るとカタツムリがいた。 いろんな形のカタツムリがいた。 とんがり帽子の家を持ったカタツムリ 普通のよく見るカタツムリ 小さな小さなカタツムリ 透き通って、キラキラ輝くお家を背負ったカタツムリ 体と共に、お家も大きくなるんだろうね。 でもどう…

黄昏時(たそがれとき)

誰そ彼と われをな問ひそ 九月の露に濡れつつ 君待つわれそ 「万葉集」第10巻2240番 日が沈み、暗闇が這い上がってくるにしたがい すれ違う人の顔は見えなくなってくる。 もしかして、今すれ違った人はこちらの者ではなく、あちらの者 追剥かもしれないし、…

逢魔時(おうまがとき)

闇が今よりずっとずっと濃かったころ 闇が近づいてくる時間のことを人は「逢魔時」と呼んだ。 匂いが変わり 音が変わのを感じる時 禍禍しい物の怪の世界とつながる時間 人は第六感を感じやすくなるのかもしれない。 木々が話はじめ 地からはい出た闇がそらを…

狐の茶袋

ウツギ科の植物で、材があまり役に立たないことから、毒を持つ魚と同じゴンズイと呼ばれることになったらしい。 その別名は「狐の茶袋」 ゴンズイ 狐の茶袋とは、また面白いたとえだと思って調べてみると、いろんな植物が「狐の茶袋」と呼ばれているらしい。…

向こう岸

雨上がりの朝、窓をあけると深い霧が立ち込めていた。 山から里へ 北から南へ 季節はゆっくりと深まるころ、向こう岸への扉が開くことがある。 それは数年に一度、こちらの岸と、あちらの岸の時間が合わさる時。 向こう岸の声を聞くには、霧が晴れないうちに…

山の呼吸を感じる時

森は小さなマメガキがたわわに実り、里山は実りの秋真っ盛り。 今年の里山は、沢山のどんぐりが大豊作でした。 森の動物達も安心でしょう。 ドングリは「成り年」と「不成り年」があり たわわに実る年と、不作の年を繰り返す。 それは山が呼吸をしているかの…