のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-比良山系

今日はここまで

さあ今日はがっつり歩くぞ!と意気込んで歩き始めたものの、 森の中を歩いているとやっぱりゆっくりしようかなと、心変わり。 少しだけ秋の気配が漂い始めたヶ沢沿いに、すてきな場所を見つけたよ。 今日はここまでにしよう。 荷を降ろし、くつろぎの場所を…

だから僕は一人で森に行く

人は自然を敬い生きてきた。 誰が彫ったのだろう、道端の杭に掘られた仏が私を見つめていた。 山の所どころに、心を映し出すなにかがある。 普段の生活の中では忘れているけれど、 森と人は、とても深いつながりを持っているんだなと時々思う。 人は自然に頼…

秋探し

満々と水をたたえる琵琶湖の西側に連なる、比良山系の山々。 湖西線からのアクセスもよく電車で気軽に行けるため、お気に入りの山となっている。 暑い日差しも一段落。 すこしづつ色づき始めた、秋を探しに出かけてみました。 少し早かったかな。 思ったより…

比良山「お昼寝」

季節は駆け足で進み、流れていく。 1ヶ月前に来た時は、まだ緑少なかった谷間。 春の花はもうすっかり終わっていました。 涼しいせせらぎの音と合わさる、カジカガエルの鳴き声。 これだけ暑かったら、やはり一杯やって涼しいところでお昼寝でしょう。 ご飯…

比良山「落とし文を追いかけて」

夏も近い比良山に一筋の風が爽やかに吹く。 見上げると森のゆりかごが風に揺れていました。 足元を見ると点々と、文が置かれている。 この日は落とし文をたどりながら、緑濃くなった森を楽しく歩くことになりそうです。 しかし、「落とし文」とはよく言った…

雲の中の夢

午前中は晴れ。昼から曇ってきて夕方には一時的に雨が降るとなっている。 そんな比良地方の天気予報でしたが、山上は厚い雲に覆われている。 どんな一期一会が待っているのだろうと期待に胸をふくらませて歩を進めていきました。 ■雲の中の風景 乳白色に包ま…

武奈ヶ岳2013秋 「 めぐみ 」

さあ、雨がふる前にめしにしよう! 今日は、先日掘ったさつまいもと、tochikoさんのお母さんに頂いた手作り味噌で豚汁です。 なんとも優しい味がする。 最高の贅沢な気分です。 ■実りの秋。食欲の秋。 お腹をすかせているのは人だけではありません。 小さな…

武奈ヶ岳2013秋 「祈りの道」

急坂を上り詰めた場所はまさに、色彩の神が降り立った祈りの道。 神の国への門をくぐると、そこは錦の国。 観音様の歌声が聞こえる天国の国。 暗闇から響くその声は、ひとつの季節の終わりを祝う声。 黄葉と 紅葉 霞む森に降る落ち葉の音が静かに響く。 太古…

武奈ヶ岳2013秋 「 冬枯れの景色 」

コヤマノ岳山頂付近は、もうすでに晩秋の景色を迎えていました。 純白の衣にすべてが覆い尽くされるのも、もうすぐの事。 最後の急登を登り、武奈ヶ岳山頂に辿り着きザックを下す。 ほっと一息つき、後ろを振り返ると、ブナと、カエデ、そして、 ところどこ…

武奈ヶ岳2013秋「分け入る」

3連休中日、11/3文化の日。 念願の紅葉の武奈ヶ岳を訪れることができました。 天気予報は15:00ごろから雨だったので、初めて車で早朝に到着。 天が白み始め、幻想的な朝霧の中を正面谷に歩を進めます。 ふと、休憩で立ち止まると、足元にプルプルなホコリタ…

比良遊山「白花のこと」

初夏は白い花が多い。 濃くなった緑の中で目立つからなのだろうか。 =ホオノキ= 草も、木も純白の白に身を包む。 =ガマズミ= シンプルな姿や =フタリシズカ= キリッとした姿 =??= しっとりした姿 =シライトソウ= スカートを身につけ、少しおしゃ…

比良遊山「帰る場所」

濃くなり始めた緑の谷間を、ゆっくり、ゆっくりと高度を上げていく。 比良は、琵琶湖から急な山塊が立ち上がり、急逆を上りきるのに、私のゆっくりした足で3ー4時間。 簡単・便利・時短になれた感覚を少しずつリセットする。 標高が上がるにつれ、麓では満…

比良遊山「命めぐる」

比良遊山「命巡る」 深い山域にも関わらず、電車の便利がよい比良山系。 去年の秋に初めてこの地を訪れ、今回で4回目の遊山は正面谷から分けいることにしました。 山道の両側から包みこっむように、初夏の花「空木」が咲き乱れ、転々と「音し文」の巻物が深…

春の歌曲(蓬莱山)

春になると森に光が降るという。 天狗が住むという、天狗杉の根本に佇み、無心に星空を眺める。 じっと星空を見ていると、一つの星が群から離れこぼれ落ちてきた。 こぼれ落ちた星は流れ星となり、パッと音と立てて弾け、 小さな小さな光の粒となり、森に降…

春山の楽しみ(蓬莱山)

春の遊山の楽しみの一つは、野花を愛でること。 =ボタンネコノメソウ= ゴールデンウィーク後半、比良山系(蓬莱山)を訪ねました。 春を向けた山中には色とりどりの可憐な野花が咲き乱れ、道行く遊山者を楽しませてくれる。 =エンレイソウ= 白に桃色、黄…

春山の声(蓬莱山)

気品あふれた姿。 国鳥の「雉」の凛々しい姿にほれぼれとする。 雉が見下ろす先は、水がはられ、田植えを待つ棚田が延々と広がるり琵琶湖につながる。 いにしえの昔から、空から降り注いだ恵みの水をうまく利用してきた。 恵みの源を辿り、比良へ分け入る。 …

小さな小道(堂満岳〜武奈ヶ岳)

武奈ヶ岳の最寄り駅は、「JR比良」 登山口の「イン谷口」まで車で行くことも出来るのですが、私は駅から登山口まで約1時間のこの小道が好き。 期待に胸をふくらませて歩く道。 沢山の幸せを胸に詰め込む帰り道。 そんな道が私は好きです。

ずっと歩いて行きたい(堂満岳〜武奈ヶ岳)

雪解けの水は、母なる琵琶湖に注ぎます。 その水がはるかな旅をして、淀川水系にも注ぎ大阪の待ちまでやってくる。 比良の山々は、多くの人々を支えている山なんですね。 気持ちのいい晴天に恵まれ、とても快適な遊山。(^^♪ 1000mを超えると、まだ冬枯…

幸せに包まれて(堂満岳〜武奈ヶ岳)

カラ類のつがいが、木々の枝を飛び歩き、新緑の森からオオルリの囀りがこだまする。 風や谷川の響きと相まって、自然のオーケストラの演奏にうっとりと聞きいる一時。 山はちょうどシロモジの黄色い幸せの霞に包まれ、新緑の緑と柔らかな黄色のコラボレーシ…

山上の妖精たち(堂満岳〜武奈ヶ岳)

春の遊山の楽しみは可憐な野花と出会うこと。 ワクワクの心を持って動いてみると、ちょっとした出会いが待っていました。 ■バイカオウレンオオゴカヨウオウレン 去年、牧野植物園で初めて出会って、その繊細さに魅了されたバイカオウレン。 切り立った崖の縁…

光りに包まれて(堂満岳〜武奈ヶ岳)

比良山系堂満岳(どうまんだけ)から武奈ヶ岳に1泊2日で出かけて来ました。 今回は、登り始めて脇腹が痛くなって、少し登っては寝っ転がってお昼寝の超スローペースでの遊山。。 でも、見上げるたびに、光の中に入っていくような素敵な光景に出会うことが…

現実へ

楓の森を抜けると、瑞々しい谷間の道が広がっていました。 沢の流れる音が心地よく響き、足取りも軽くなります。 一滴の水滴が、プルン、キラリと触角のように光ります。 小さな命も大きな命もいまこの瞬間を一生懸命に生きている。 動くことの出来ない者た…

北稜をへて楓の森へ

北稜の先に広がる楓の森はまさに山全体が燃えている。 一息つくために腰を下ろと静かな森の中に一筋の風が吹く。 一斉に木の葉が舞い上がり、まるでダンスを踊っているようです。 青から黄色、そしてべっこう色と万華鏡のように世界が染まっていく。 くるく…

珊瑚色

鬱蒼とした芦生杉の森を抜け出し稜線に出ると、 目の前には珊瑚色に輝く柔らかな山容が広がっていました。 こんなやさしい紅葉もあるんですね。 まさに天界から神が舞い降りる準備が出来上がったよう。 山から山へ季節の神と一緒に飛び回ってみたい。 そして…

芦生杉(あしゅうすぎ)

太平洋側型と日本海型の気候がせめぎ合うこの地域には、芦生杉と呼ばれる杉がある。 日本海側の杉に属する、この杉は幹が下部から大枝に分かれるのが特徴とのこと。 枝が折れ曲がろうとも、必死で生きていくその姿は見るのもの心をとらえます。 あるものは、…

1人でやってみるということ

金糞峠を越え少し降りた奥ノ深谷上流部には、美しい渓谷が広がる。 この場所に荷を下ろすことにしました。 テントが古く、雨の中で張るのは少し心配でしたが、天気は回復に向かいそうで一安心 今日の晩飯はキムチ鍋。 便利なものがあるものですね。 ごはんも…

母なる水瓶に見守られ

琵琶湖の西側に連なる比良山系最高峰「武奈ヶ岳」 「今日は一日しぐれだな」 「冬型の天気だし、仕方がないな」と駅員の方達が山を見上げて世間話をしている。 比良山系は、日本海側と太平表側の気候の境目にある場所で独特の植生が育つという。 そんな植生…

品谷山(廃村八丁)

早朝の京都市内を抜け、京都北山に向かいました。 何時訪れても不思議に落ち着く、広河原の風景は、一面霜が降りていました。 広河原 杉とブナのコントラストを眺めながら、薄曇の朝日を浴びながら、佐々木峠から品谷山を目指します。 渓谷が素敵なスモモ谷…