のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

柳生街道:滝坂の道と仏像達

春日原始林周遊道の谷向にそって続く滝坂の道は、奈良と柳生を結ぶ柳生街道
東海道自然歩道の一部となり、今も多くの人が石畳の道を行き来しています。

暗い谷底の街道は、雨が降ると渓流が溢れ、崖から水が滝にように流れ落ちることから滝坂の
道と呼ばれるようになったとのこと。
街道沿いには、古人達の祈りの名残である、菩薩や地蔵様達に見守られています。
 
夕日観音
寝地蔵と呼ばれる岩が石畳の中に横たわっているが、どう見たら地蔵に見えるのかよくわかり
ませんでした。だまし絵見たいと思っていましたが、あとで、よーく見てみると、左側が頭に
なっているのですね。なるほど!
 寝地蔵
谷あいの暗い中、朝一番に朝日が差し込むと言われる朝日観音
薄曇りの今にも降り出しそうな天気でしたが、待っていてくれたように一瞬朝日が差し込み観
音様を照らしだしてくれました。
 朝日観音
しかし、本当にお地蔵様で刀の試し切りをしたのでしょうか?
剣豪の里に向かう道らしい伝説です。
 首切地蔵
時折ヒヨドリが騒がしく鳴き、はるか昔を思いながらの街道の散歩道。
 ヒヨドリ
湿った谷沿いの街道では、今が季節のマムシグサが咲いています。
 マムシグサ
登りつめると、なくなった人を風葬したと言われる地獄谷。そこには、今なお色彩がかすかに残る石窟がひっそりと佇んでいました。
 地獄谷石窟