のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

かいがけの道

くろんど園地からかいがけの道へとはじめての道を下ります。
傍示の里へと降りる道は、崩壊して通行禁止となっていました。
長靴でしたので行ってみると、道はすでに笹で覆われ藪こぎをしてやっとこさ通れましたが、自然の回復力の速さに驚きです。
傍示の里の稲も元気に育っていますね。ここを通るたびに、山の山間部にも田畑を広げ暮らしてきた人のたくましさを感じます。

車道を離れ、かいがけの道を下って行くと鳥居があります。
小さな神社のあとかと思って少し登ってみましたが何もありません。
不思議に思って麓の案内板を見ると、ここは竜王山への参道の登り口。神の道だったのですね。

古来、多くの人が訪れ一息ついたであろう御堂跡も、今は訪れる人も少なく、大きなモチノキの根本のお地蔵さんや、石仏達が静かに守ってくれています。
 
ここで今暮らしているのは、小さな生き物たち。
夕日の山道に差し込みひかりにてらられる蜘蛛の巣がきらきらと光り、

草むらでは、サシガメが獲物を狙っていました。
 サシガメ
■様々な伏拝(ふしおがみ)
奈良の大仏さまが作られた時代。多くの人々がこの道を通り、奈良へと向かったという。
そのためなのか、多くの伏拝があちこちに立っています。
そういえば、大仏町などと地名でも大仏様との関わりの名残が残っています。
 能勢妙見大菩薩                     愛宕山大権現  
 
???なんて読むんだろう???

石清水八幡宮

麓まで降りてくると、神社の横に出ました。こんな所に出るだ。まだまだ、この里山には色んな道がありそうです(^^♪

歴史のある道は、今、竹などの侵蝕で荒れ始めていました。
人々の信仰と暮らしの移り変わりの中で、ほそぼそと残っていくのか、それとも自然に帰るのでしょうか。
今度、竜王の門を分け入ってみようと思います。

>2012.7.7 くろんど園地