のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

おすそ分け

朝晩はとても涼しくなりました。
■朝の花
夏の早朝にしか会えない花。
夏の朝を楽しませてくれる朝顔の花ももうすぐ終わりですね。

木立の遥か上に朝の光に照らしだされれる星の吊り橋。
早朝の森に、星の雫を探しに出かけました。

ツユクサ(露草)も、朝顔と同じく太陽高く登る頃には命が終わる花です。

月夜草は夕方に咲き始め、お日様とともにゆっくりと終わりをつげる。

一瞬のうちに開き、朝日とともに輝く花はどことなく儚い感じがします。

クサギ
葉っぱが独特の匂いなので、クサギと言うが。とても可憐な花ですね。
しかもはじけて中からベロが飛び出すようなとても楽しい形をした花

秋熟した紺色の実は、絹糸を鮮やかな空色に染めるという。

■色
色づき始めた赤い実は美味しいお菓子のよう。

常緑樹の瑞々しい若芽は触れると溶けそう。

あれ、これは蕾ではなく虫こぶですね。
五倍子と呼ばれ、皮をなめしたりお歯黒の材料にも使われてきた。
こちらも染料として利用され、空五倍子色(うつふしいろ)と呼ばれる。

古人は野山から沢山の色やおすそ分けを頂いて来ました。
でも私たちは古人達の知恵とともに心もどこかに置き忘れて忘れかけているような気がします。
そんな大切な知恵と心を少しでも受け継いでいければいいなと思います。