生駒山地の山裾の小さな村にも、都市化の波が押し寄せ、年々田畑が減り、住宅が増え、人々の交流が少なくってなているように感じます。
昔は、村々のだんじりを多くの村人たちが力を合わせて引き合っていた。
今では、私市と森の両氏子が天田神社境内で引き回すだけとなっています。
「いつかまた、天田神社から若宮神社までだんじりを引きたいものだ」と古老がぽつりとつぶやく。
「わたしたちが小さい頃には、女の子はだんじりに触らせてももらえなかった」とあるお母さんが言っていた。
今でも、私市のだんじりは「男の子」しか乗せてくれない。
森地区は、数年前から「女の子」も乗せるようになった。
だんじりを引く引き回す人がいなくなり、親を引き込む手立てだと聞く。
変わるのがよいことなのか、悪いことなのかは分からない。
古いしきたりがすべて良いことだとも思わない。
でも、頑固な爺さんが少なくなっているのは少しさみしい。
大声で、叫ぶ元気な年寄りや親父に悪がき達が怒鳴られている祭りの一風景。
子供たちにも、大人にも、大切なことだと感じます。