のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

三嶺遊山「秋色」

小学2年生の秋。
大山の山小屋で初めて迎えた紅葉の美しい光景はいまでも忘れられない。
それから数十年、今回は土佐の友と二人、秋色の山に向かう。

色好き始めた黄色や赤の葉が、まだ緑色の残る地面にひらりと舞い降りる。

あこがれの三嶺に向かう道は秋色に染まり始めていました。

色とりどりの秋色の絨毯を踏みしめ一歩一歩天上の地へと上っていきます。

一休みするそばの草影には、リンドウの花がほほえみかけてくれ。

野いちごの実が赤く光る。
一粒口にほおりこむと、口一杯に甘酸っぱい味が広がります。

「この実を焼酎漬けにすると、虫さされによく効くんだよ。tochikoの必需品なんだ。」
道々で話す、何気ない話がとても楽しい。

女神の頂に向かう最後の登りで、一輪のフウロが過ぎ行く夏を惜しむかのように咲いていました。

木々は色好き実を宿し。
足早に冬ごもりの準備を始めています。

これから森は一気に冬に向かっていくことでしょう。
時折吹き抜ける風の音や、漂ってくる匂いに季節の移り変わりを感じます。

「この赤い実は何ですか?」
「檀の実(まゆみのみ)、狸のかんざしだよ(^^)