ゆっくりと湯に浸かりながら、コップ酒を楽しみながら、
友人に借りた「神様のかるて 3/夏川 草介」を読んでいた。
すると、
「知っているか、ハル。本場のたたきは、ただ火で炙るのではない。大量のワラを持ちいるのだ。
「おいしいものを食べると元気になりますね」
おお!
主人公は高知出身だったんだ。
あれ美味しいよね。
うんうんと一人ニンマリとしした所で今度は。
おや、
桜の花びらがひらりと舞ったからだ。
ラベルを薄紅の花で彩った、粋な四号瓶がある。
純米吟醸『かたの桜』
「見慣れぬ酒ですね」
「大阪の酒です。そう出回っている代物ではありませんが、旨口でなかなかいい味がでています。鰹に合うと思いますよ」
言いながら、マスターは細君の酒盃にこれを傾けてくれる。一口含め場、豊かな芳香とともに、しっかりとした旨みが口中にあふれていく。それでいて後味の切れがよい。ほのかな吐息をついた細君の笑みが、なによりの満足を語っている。
一人、にこにこ美味しいお酒を頂くことが出来ました。
■鰹の楽しい思い出
http://d.hatena.ne.jp/noronoyama/20120305
■ひやおろし
http://d.hatena.ne.jp/noronoyama/20110921