のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

冬の昆虫

冬の森はとても静かで夏の間あれだけいた昆虫たちはどこに行ったかと思うほどですが、
よーく目を凝らして歩いていると、時折昆虫たちが姿をあらわしてくれることがあります。

そんな昆虫達の少ない季節に花を咲かせる数少ない植物に、天狗の団扇の葉っぱの木「ヤツデ」の花があります。
数少ない花をもとめて、数しくない昆虫が寄ってくる。
もしかして他の植物と一緒の季節に咲いてしまうと、誰もよってきれくれなかったりしてこの季節に咲くの?
それとも、数少ない昆虫たちの冬のご褒美のため?
いろんな疑問が湧いてきます。

枯れ草色に返信したカマキリが、ゼンマイの葉っぱの上で日向ぼっこしていました。
カマキリも越冬するんですね。
卵だけかと思いました。
一度でいいから、カマキリの卵から小さな子どもが孵化する瞬間に出会いたい。
すごいだろうな。
 
寝っ転がって昼寝をしていると、風に飛ばされた葉っぱの下で小さな蜘蛛がこちらをじっと見ていました。
眠たいんだぞ、邪魔するなって怒っているようです。
ごめんごめん。

草むらから飛び出てきたジョウビタキの口元には、小さな芋虫がくわえられていた。
厳しい冬を乗り越え春を迎えて次の命を繋ぐべき生き残る者達は、どれぐらいいるのだろう。