のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

ゆっくりとした時間

私市植物園の開園時間は9:30〜16:30なのですが、冬の間は日が昇るのが遅く、また落るのが早いので
輝く変化の時を過ごすことができるのでとても素敵な時間を過ごすことができます。

光のベールが森に降り立ちキラキラと光り、冬の冷たい空気と春の日差しが混ざり合い歌を歌っているようです。

優しい歌を聞きながら、カワラヒワたちは朝ごはんに忙しい。
きちんと食べ、体力をつけることは生死に関わる大事なことだから。

斜陽の作り出す光の造形を楽しみながら園内を散策していると、どこからかドラミングの音が聞こえてくる。

あれ、今付近では殆ど見かけない赤啄木鳥(アカゲラ)です。
可愛いいおしりですね。
足元の穴は、この子が開けたのかな?

あ、いつの間にか馬酔木(アセビ)の花がさいている。
そっと目を閉じて耳を澄ますと、まるで春を告げる鈴が鳴り響くかのよう。

朝に夕にと、こうしてゆっくりと変化を楽しむ。
そんな時間が好きです。
夕方、自宅の窓からふと覗くと、植物園のセコイヤの木が黄金色に染まっていました。
少しづつ春が近づいてきます。