のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

雨水の頃

ゆっくりと足踏みをしながら、季節が移り変わる「雨水(うすい)」の頃
朝起きると窓の外は一面霜が降り、寒さが振り返した週末の里山
週末に降った雨は岩の草ごけを湿らせ、ぽつりぽつりと水滴を落とす。

その水滴は、冷たい空気に冷やされて氷となっていました。
雪雲から時折差し込む陽の光に照らさされるつらら。
昼間も気温はあまり上がらず、夕方になってもまだあちこちに残っています。

道端に一株、少し気の早いキランソウが地面にへばりつくように紫色の花をつけていました。
「地獄の釜の蓋」とも呼ばれるとともに、薬草としても利用され、早春の野に咲き始める花の一つです。
虫にさされた場合に、葉をもみつぶして化膿した切り傷や腫れ物などにつけると、「ウミ」を出す作用があるとのこと。
覚えておこう。
でも、さすがに早く顔を出したものの、さむいさむいと縮こまっているようです。

薄暗い夕方の林の中に一瞬の光が指しこむ。
あ、ルリビタキだ。
この冬、雌や若い雄には度々出会ってきたのですが、綺麗な瑠璃色の雄には出会っていませんでした。

枝から枝に飛び回って遊んでいましたが、ゆっくりと林の谷の奥へ奥へと消えて行きました。
やっぱり綺麗だな。