神鍋高原「稲葉川」はこの日、この冬一番と呼ばれる寒気の接近で吹雪のまっただ中でした。
今にも動き始めそうな重厚な蔦。
まるで、ファンタジーの物語に出てくる森の長老のようです。
前回カワガラスを見かけたあたりに目を凝らすと、降りしきる雪の中、じっと滝を見つめていました。
餌になる水生昆虫などを探しているのでしょうね。
ふっくらと羽毛をふくらませ、川石に立つ愛らしいその姿はなんとも言えない佇まいです。
川面を流れるみぞれに寒さの中の春を感じます。
その吹雪も散策を初めて間も無くすると、次第に小降りになりました。
雪に閉ざされた畑の畝。
熱く降り積もった雪の下ではどんな変化が怒っているのでしょうか。
白い空を見上げながら、ゆっくり雪解けをおおくの生き物たちが待っていることでしょうね。