田畑の準備が整い始め、それに合わせて降る春の雨。
穀物の成長を助け、実りをもたらすこの季節の雨に人々は感謝し、こう名付けたのでしょう。
今年の穀雨は20日、夕方から暦通り雨が降り始めました。
日が昇るとともに次第に雨は小振りになり、靄が木々に絡み合う、幻想的な風景に誘われ、朝の裏山散歩に出かけました。
雨に洗われた森は、一段と輝いて見えます。
見上げると、新緑の中に鮮やかな赤。
山道の両側にさりげなく添えられた春椿は、おいでおいでと、私を山に誘っているようです。
ウワズミザクラにカスミザクラ
山々に自生する野生の桜達は、やはり森の緑と合わせるのが一番素敵でしょう。
森は恵みの雨を飲み、どんどんと成長していき、駆け足で初夏に向かって進んでいきます。
お気に入りのすいれん池のの東屋で、小鳥達の声を聞きながら過ごす一時。
お金では買えない私の大切な時間です。