のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

くろんど園地の笹百合

何時もはあまり行かない沢渡の道沿いにササユリが咲いていると、mori2さんが教えてくれました。
さっそく、土曜日に出かけてみました。
ここらへんだと思うんだけどと、おかしいな。
あれ、あった。

一輪見つけると、あっちにもこっちにも。
笹原にかくれて、気をつけてみないとうっかり通りすぎてしまっていました。
人間の目って不思議。

見えているようで、見えてない。

■笹百合
日本特産種で、葉っぱが笹に似ているため、笹百合と名付けられ、古くから人々に親しまれてきた山百合。
初夏を告げる桃色の可憐な姿は、本当に清楚で美しい。

でも、花を咲かせるまでには、長い年月を要するとのこと。
種が百合根になり、花を咲かせるまで、良い条件で5年ほどかかるという。
ここに花咲かせたササユリ達は、長い時を経てやっと花開いたんですね。

基本は桃色なのですが、たまに色素がないアルビノと呼ばれる、白色の花がある。
 
近年は、里山が放置され、芝刈りが行われなくなり、太陽が地面に当たりにくくなる場所が多くなり、数が少なくなっているという。
笹百合も、人と深くつながっている植物のひとつなのですね。

ちなみに、掘り起こして持って帰っても、育てるのは無理とのこと。
自然の中で、種が散らばり、強いものが生き残る。
そして数年してかれてしまう。
このか細い営みが、微妙なバランスの上に成り立って、この可憐な花を咲かせている。