のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

比良遊山「命めぐる」

比良遊山「命巡る」
深い山域にも関わらず、電車の便利がよい比良山系。
去年の秋に初めてこの地を訪れ、今回で4回目の遊山は正面谷から分けいることにしました。

山道の両側から包みこっむように、初夏の花「空木」が咲き乱れ、転々と「音し文」の巻物が深山へと案内してくれる。

一歩一歩、歩を進める、道の先には、どんな出会いが待っているのだろう。

かさかさ、枯れ葉をめくる音が聞こえ振り向くと、ふさふさしっぽをなびかせて、小さなリスが枝へかけ上る。
ちょっとおじゃまするね。

小さく声をかけてさらに歩を進める。
小さな池の枝には、モリアオガエルの卵塊が垂れ下がり、時がくるのをじっと待っている。

あちこちで咲き誇る初夏の花には、小さな昆虫が群がり、子を残す為、自分が生き延びるために忙しく動き回る。

小さな小鳥が枝先から舞い降り、一つの命を奪っていく。
小さな命が、他の命の血となり肉となり

水が森を育て、森が生き物を育て、そして地に帰っていく。

その循環を知識としてだけではく、実際に感じることがとても大切だと感じます。

すべての命は繋がり、回っている。
そんなことを感じることが出来た遊山でした。