お気に入りの場所で、ゆっくり本を呼んでいると、「じっじっ」と藪の中から声がする。
でも姿は緑のベールに包まれて、なかなか見ることが出来ません。
それでも気配を消して、ジーっと藪を見ていると、何かの影がさっと視界を横切る。
動かないと分からないほどに、その姿は風景に溶け込んでしまう小鳥たち。
山道を歩くときは、なるべく音が出ないようにしづかに歩いています。
そうすると、断然、生き物たちとでの出会いが増えてくる。
ちょうど山道を下っていると、すぐ真横でカサカサっと音がする。
また、トカゲが私の気配に驚いて葉っぱの中に隠れたのかなと思って振り向くと、
可愛らしい小鳥が、何かを夢中で探してる。
ほんの1mほどの近さです。
センダイムシクイ
気配を消して眺めていると、あ!バッタを捕まえました。
カサカサ。
枯葉をめくりながら少しづつ遠ざかっていくその姿。
目を離すと、すぐ近くにいても何処にいるのかわからないほど。
もっともっと、うまく気配を消して、相手より先に、こちらから見つけることが
出来るようになりたいものです。