のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

残したいもの

三方を山に囲まれ、黒瀬川(広大川)が山から運び出した土砂によってできた、小さな三角州に広がる町。

三角州の扇の先には、干潟が広がり沢山の生き物が暮らしている。

干潟には小さなかに穴が無数に空き、近づくとさっと逃げ隠れる。
その場でじっとしていると、小さな目で様子を見ながら少しづつ穴から出てきて、やがて、無心に何かをついばみ始める。

小さな生命は、様々な命を引き寄せる。

豊かな命溢れる川。

空を見上げると、ミサゴが魚を狙って旋回を繰り返していた。

今は豊かなこの川も、私が子供の頃には、背骨が曲がった奇形ハゼが出現するなど、環境汚染が広がっており

おばけハゼ釣り大会などが開かれていましたが、なにも考えることなく、釣ったハゼを面白がって持っていき、川で遊んでいた。

二度とあのような川に戻らないことを。
子供達にもっと美しく、多くの命を育む川を残したい。