中国自動車道を分岐し、舞鶴道のトンネルをいつか通り抜けると、そろそろ日が開け始める時間になった。
バックミラー越しに、空が朱色に染まり始め、霧と光の競演が広がっていく。
山々囲まれた盆地という地形の為なのか、季節に関わりなく早朝の但馬の道は霧の道となることが多いと感じます。
月が霧の山に沈んでいき、空が白み始め、夜の世界と昼の世界が入れ替わる。
やがて、日が昇り光をあたりを多い尽くす頃、霧は潮が引くように後退し、消えていく。
人々が眠っている間に、何度も、何度も繰り返される、美しい景色。
この景色を見るためには少しだけ早起きするだけ。