わからないから、面白いということも世の中には沢山ある。
子供のころ以来かな、百舌の速贄を見たのは。
初秋のころ、獲物を木の枝に見事に串刺しにする、この行為は、なぜ行われるのか、よくわからないという。
散歩はやはり変化の時が楽しい。
光が輝き、命がよみがえる時。
小さな命は、大空への旅立ちの準備が整い、出発の時を待ち
道端の名もない草は、霜と戦いながら、子を残そうとしている。
中道の崩れかけた、家の門の奥。
赤々と紅葉が染まり、古き家人の思いを今に伝える。
その門の向こうに、何かが見えた気がする。