のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

思いの数

雨上がりの水玉。
大きな蓮の葉っぱに、ぽろりん。ぽろん。
風に吹かれて、ゆーらゆら。

なにか、まあるい、まあるい。水玉の中で動いているよ。
顔をそっと近づけてみると、小さな小さなミジンコが閉じこめられている。
ミジンコから外の世界を見てみるとどんな感じなのかな。
でっかい怪物がのそーと、出てきて、びっくり。どっきり。

ちらほらと、開き始めた蓮の花。
泥の中から生まれ出るこ花から、ほんのり、桃色に染まる花びらを見て
古代の人は思いを馳せた。

何千年前も人々とつながり、暮らしてきた、蓮の花。
たくさんの思いが詰まっている。
思いの数だけ美しい。