のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

大台ケ原「神話の森」

紀伊半島のほぼ中央に位置し、南東に伊勢湾を望む。
この地形ゆえ、日本屈指の降水量を誇る。
特に台風時期に、南からの湿った風が吹き付け、大雨を降らすという。

ふだん何気なく、天気予報を見ているだけでは気がつかないが
山に入ると、地形と気象って密接に絡んでいるんだなと、実感する。

三連休最終日のこの日、北陸方面は寒気の影響で時雨れるとの予報。
南方面は晴れ間が広がるとのことで、初めての大台ケ原行きを選択。

日の出前、うっすらとあけ始めた道をゆっくりと踏みしめる。
程なく、東の方向が美しいバラ色に染まり始め夜明けを知らせる。
小鳥の声、日の始まり。幕開けの歌を奏で始める。

程なくして日出ケ岳山頂。
伊勢湾を日の光が照らし光の道を指し示す。
そうか、あの先には伊勢神宮があるんだとふと思い出す。
ここは、神話の森なんだ。