のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

東熊遊山「魚上氷(うおこおりをいずる)」


時は立春「魚上氷」
川や湖の氷がすこしづつぬるみ、氷の下でじっとしていた魚が活動を始めてくる頃
 源流
しかし山入る道は、侵入者を拒むかのよう凍り付く。

ここから先は、選ばれし者しか進むことを許されない場所。
軽はずみな気持ちではいれば手痛いしっぺ返しを受ける。

しかし、十分な装備と経験を持ってすれば、一転して天国に一番近い場所となる。
厳しさと優しさが混在する場所。
それが、山登りの魅力であり、雪山の魅力だと思う。

■雪の上の落とし物
この日、河童さんと二人で分け入った、東熊山への道々にはたくさんの宝物が風に舞い、雪に埋もれていた。

雪の上には空からいろんな物が降ってくる。
白い大きなキャンパスの上に降ってくる。

風が舞い、小さな種や枯れ葉がはらはらと舞い降りている。

さあみんなで大きなキャンパスに絵を描こう。

ああ、今回も本当に心地よい遊山であった。