のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

シコクバイカオウレン

ぽっかりと時間が合いた

「どこいこうか」
「牧野植物園はどう?」
そうだねということで、高知に戻ることとなった。

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※牧野植物園のシンボルマークはバイカオウレンの葉っぱです。

「まてよ、今の季節ならバイカオウレンが咲いているぞ」
「嫁岩の梅ももうすぐだな」
この臨機応変が好きだ。

この花に初めてであったときのことをよく覚えている。

その時の雨に濡れた素敵な姿と、牧野先生が愛した花だとtochikoさんに教えてもらい強い印象を受けて好きになった。(2012.2 牧野植物園)

そんな思い出の花が群生している夢の場所があるという。

うわー

これは。

一面の春の妖精の群落に声も出ない。

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まてよ、今までバイカオウレンと覚えていたが、案内によると「シコクバイカオウレン」と書いてある。

どうも、本州のバイカオウレンとは違う変種と近年識別されたとのこと。

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調べてみると、特徴は、花弁の舷部(げんぶ)はコップ状で、

花柱は強く湾曲するとのこと。

この舷部ってなんだ!?

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調べてみた。

バイカオウレンの白い花びらと思っていたものは実は萼(がく)

つまり、花の外側の部分だという。

そしてなんと、黄色い小さいのが花びら(舷部)だという。

そうなんだ、ルーペで見るんだった。。。。

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一つの花について思いを馳せ、調べると更に気づくことがある。

バイカオウレン( 2013.4 比良

  

 そしてもう一つ、咲き始めの花弁は白く、時間が立つと黄色になるという。

2014.5 比良の写真をみると、なんと白いです。

 2014.5 比良

知るって面白い。

 2014.5 比良

なぜ、このような素晴らしい群落になるのか疑問にも思ったのですが、

「根茎は横に這い、地下で匍匐枝(ほふくけい:ランナーのこと)を出して繁殖するとある。

納得です。

ああ、もう一度引き返してじっくりと見てみたい。