この日、森は化粧をしていた。
凍るような冷気で淡い色を醸し出し、そっと白い雪をかぶせる。
馬酔木(アセビ)の花が、まだかまだかと雪解けを待っていた。
薄紅色の娘さんがうつむき加減に春を待つ。
ノリウツギのドライフラワーを見上げると、一瞬の青空にキラキラ光って
透き通ってとても美しい。
秋にかずひろさんが、お供えしたサルナシの実がまだ残っていた。
雪の中からつぶらな、うさぎの目が覗いていたよ。
林道に出ると、今度は崖のあちこちに、素敵なつららの美術館が出来ていた。
尖ったつららや、まーるいつらら
鹿の角みたいなつららも出来ていた。
雪の森の散歩は、森のあちこちから声が聞こえてくるようで、足が先に進まない。
まってー\(^o^)/