水たまりに小さな命が浮かんでいた。
そっとすくって草むらにおいてあげる。
じっと固まっていたがしばらくすると、動き始めた。
よかったね。
なんだろう。
水たまりのあちこちに、ゼリー状の塊が漂っている。
あ、アカガエルの卵じゃない。
小さな黒い塊がたくさんある。
アカガエルは、早春に一度冬眠から目覚め卵を生み、またまどろみに土の中に戻るという。
競争を避け、危険な外敵がもっとも少ない時期に卵を生むのではないかと考えられているが、早すぎると凍ってしまい全滅してしまう危険も伴う。
安全と危険は隣り合わせ。
あ、動いている。
なんか尻尾みたいなのも生えている。
あ、もうオタマジャクシの形をしているね。
そして、水ぬるみ、もうすぐ春が近づくにつれ、子どもたちはすくすくと育つ。
沢山のオタマジャクシが飛び出してくるのももうすぐだね。