がさがさ。
草むらから、ただならぬ気配を感じた。
なにかが、絡み合って争っている。
最初は共食いか!と思ったが、片方がやられっぱなしでもない。
お互いに、かみついたり、かみつかれたり。
勢い余って、草むらから岩場の上まで出てきてしまった。
にらみあい、威嚇しあう。
カナヘビは卵を生んで放置するので縄張り意識は無いが、トカゲは卵を産み落としたままとせずに守るという。
とするとこの戦いは、縄張り争いだ。
お互い命をつなぐため、必死に戦う。
日々繰り返される生きるための戦い。
強いもの、運の良い者のみが生き残る厳しい世界。
命輝き始めたくろんどの森のあちこちで、生き残りをかけた命の戦いがある。
よく見つめていると、そんな命の営みを感じ取れるチャンスが巡ってきます。
これからもそんな命の営みを感じる野山歩きを続けていきたい。
がんばれ!