燦々と太陽がきらめく草むらをすぎると、下草が刈られた雑木林が広がる。
すこし前までは、裏山は入り会いの山として、地区共同で運営されており、人々が草を刈り、薪を取り、日々利用していた。
私市植物園の雑木林は、そのころの姿に近いのではないかと思う。
さあ、分け入ってみよう。
あ、クヌギの樹液の匂いだ。
強烈な匂いは、私の鼻でも分かる。。
さあ覗いてみよう。
今日はどんな仲間が集まっているかな。
おお!
今日はカブトムシのメスだ。
樹液のでる特等席に顔を突っ込み一心不乱な食事中。
本当は、みんな夜行性の昆虫なので、この子は少しのんびりさんかな。
ほかの木の株元を覗いてみると、なにやらごそごそと動いている。
のぞき込むと、ヒラタクワガタでした。
どこからか、カミキリムシもやってきた。
おおきな、シロスジカミキリに花が好きなアオカミキリだ。
あっちいけ、じゃまだじゃまだ。
一番数の多いのはカナブン達
ヒラリ、ヒラリと蝶もやってくるんだよ。
そこに、スズメバチは結構強引に割り込んだりしている。
雑木林のクヌギの木は、昆虫達に大人気
また、よく晴れた日に、サクラやエノキ、ケヤキの木の近くではこのところタマムシが飛んでいるのをよく見かける。
独特の飛翔姿勢なのですぐに分かる。
まったくの自然のままではなく、人の手が入った雑木林。
そこにはたくさんの虫達が暮らしている。
大阪の都会から電車で30分ほとの山裾に広がる私市植物園は、多くの昆虫を育んでいた。