芳山（ほうざん）

土に命をつぎ込む不思議な技を人はいつ編み出したのか。
神から教わったのか。

土への命の吹き込み人
無から生を生み出すもの人

ここの土は私から三代前のじいさんが残してくれた土なんだ。
大切に使わしてもらっている。

不思議な力に間に導かれ門をくぐった。
琵琶湖の湖畔から、女学校で使われた校舎を移築し
釜を作ったというが、時の流れには逆らえず、
今は火が灯されることが亡くなった釜が冷たく佇む。

あ、この子だ。
一人の子供と目があった。
この出会いを大切にしよう。