のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

月隠れる時

亥の刻、寒空を見上げると、光り輝いていたお月さまが黒く染まり始めていた。

f:id:noronoyama:20180131213033j:plain

おい
今日の月はなんだかおかしくないか。
一人、また一人、空を見上げ心配そうな顔で囁き合いはじめた。

f:id:noronoyama:20180131212733j:plain

じっと、じっと
その不思議な姿を見ていたら、ふっと体が軽くなり、真っ暗なそらに登り始めた。

f:id:noronoyama:20180131213450j:plain

soraへsoraへと登り始めた。

f:id:noronoyama:20180131213916j:plain

やがて周りは欠け始めた月と、私だけになった。

ああ、すべてが消えていく。

f:id:noronoyama:20180131214530j:plain

漆黒の闇に包まれた後
生まれたのは、不気味に輝き始めた赤褐色の星であった。
ああ、これから何が起こるのだろう。 

f:id:noronoyama:20180131220141j:plain