みず
雲が集まり一粒の水滴となる。
当たり前のこととして、普段過ごしている現象
自然の中に飛び込むと、肌で感じることができる。
大気とまじりあえる水分の量は限られており
温度が低いほど、まじりあえる量は少なくなる。
ヌル谷へと向かう、かつて桜で満開であった対岸の斜面はまさに自然の実験場
雲の中
モノクロームの世界
自分を見つめ、考え、さらけ出す
一歩一歩、森の奥へ
ありのままを感じる森の奥へと踏み込んでいく
ここに来ると、なんでも話せる。
そして楽しいこと、苦しいこと
そして、悲しいことも。
みずは、うえからしたに、したからうえに行ったり来たり
途切れることのない、往来が永遠に続く
自分の行きたいところに自由気ままに流れていく
沢の音が耳の奥へ奥へ
頭の中へ中へ
記憶の奥へ奥へと吸い込まれていく
この森の木々たち、生き物たち
生命を形作るのは「みず」