雪は降って、溶けて、凍って夏の日差しで火照った大地を少しづつ冷やしていく。
大地は眠り、すべての生き物たちが休息に入る。
うとうととしては、目を覚ますが、冬が深まるにつれて次第にまどろみが深くなる。
なにが悪かったのか、力尽きて倒れるものもあるが、力いっぱいあらがった結果
倒れたその姿には何か感じるものがある。
倒れた骸に生え始めていた、小さな苔は雪に埋もれて眠りにつこうとしている。
ゆっくり、ゆっくり
すこしづつ、大地へと戻っていく。
途切れることのない、不思議な循環
永遠に続く、鎖のように、ぐるぐるぐるぐる回るつながり。
互いに意識はしていないけれどお互いにどこかでつながっているんだろうな。