昔はこのあたりに春蘭がたくさん咲いていたんだけどねー
通りがかりの、初老の女性に声をかけられた。
山の向こう側の谷で数年前に見かけたのですが、最近はみませんね。
そんな挨拶ともつかない、会話の後
あった!あったよ。
こんな道端の片隅に、朝日を浴びて春の妖精は花開いていた。
うれしいー
子供のような笑顔で、女性は笑っていた。
よかったですね。
私も、何度もこの道を通ってきたけれど、こんな場所で出会うとは。
日々歩いていて、日々発見です。
前はこのあたりにも。
あ!
こっちにもあるよ。
こちらの株は、今から花が開き始めたばかりで、着物の片腕を伸ばした感じです。
数年ぶりに出会った、春蘭は
小春日和の裏山でひっそりと咲いていた。