のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

藤原岳界隈「月の呼び方のこと」

朝、ラジオで2月の満月のことをスノームーンと呼ぶと言っていた。

アメリカの先住民である、ネイティブアメリカン(インディアン)は月々の満月に名前を付けていたという。

そうなんだ、せっかくなので先週に続いて今週も森の中で夜を楽しむことにしようかな。

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それぞれの月の呼び方を見てみると、動物などにかかわる呼び方が多くあり、なるほど狩猟を生業としたためなんだろうなと、なんとなく感じてしまう。

1月: Wolf Moon(ウルフムーン:狼が空腹で遠吠えをする頃)
2月: Snow Moon(雪が降り積もり狩猟が困難になる頃)
3月: Worm Moon(みみずが土から顔を出す頃)
4月: Pink Moon(Phlox (ピンクの花)が咲く頃)
5月: Flower Moon(花が咲く頃)
6月: Strawberry Moon(イチゴが熟す頃)
7月: Buck Moon(雄ジカの枝角が伸びきる頃)
8月: Sturgeon Moon(チョウザメが成熟し漁を始める頃)
9月: Corn Moon(とうもろこしを採取する頃)
10月: Hunter’s Moon(狩猟を始める頃)
11月: Beaver Moon(毛皮にするビーバーを捕獲する罠を仕掛ける頃)
12月: Cold Moon(冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃)

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日本の満月の呼び方はないのかなと調べてみたけれど、日本では月の満ち欠けの名前が一般的で満月は、十五夜のお月様というような季節の月を愛でるという感じが強いのかな。 

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日本では、満月の名前ではなく、月々の移り変わりに名前がついていて、その呼び方は四季折々の暮らしに関連していて、名前の付け方にも民族の暮らし方が感性に現れるのだなと面白い。

1月 睦月(むつき) 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)

2月 如月(きさらぎ)まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)

3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)

4月 卯月(うづき) 卯の花の月

5月 皐月(さつき) 早苗(さなえ)を植える月

6月 水無月(みなづき、みなつき)水の月で、田に水を引く頃

7月 文月(ふみづき、ふづき) 稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)

8月 葉月(はづき、はつき) 木々の葉落ち月(はおちづき)

9月 長月(ながつき、ながづき) 夜長月(よながづき)

10月 神無月(かんなづき)全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月

11月 霜月(しもつき) 霜の降る月

12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月

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 ちなみに、お月様の呼び方は、満ち欠けで名前がついていて

既朔→繊月→眉月→半月→上弦の月→弓張月→小望月→幾望→望月→既望→下弦の月

と変わっていく。 

そんなことを思いながら、ゆったりした時間を過ごすのがこの頃とても楽しい。

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