のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

藤原岳「人と植物の付き合いのこと」

金平糖のような、線香花火のような

小さな白い花が咲いていた。

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■セリバオウレン(芹葉黄連)

漢方の黄連の種類に含まれる。

根が横に連なり、節から多数のひげ根をだす。根の断面が鮮やかな黄色からと、葉が2回3出の複葉。セリ葉を思わせるところからセバオウレンと呼ばれ、日本特産の薬用植物でオウレンの根茎は古くから胃腸薬として使われるという。

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以前、四国で初めて出会った梅花黄連も、薬用になるという。

つい一昔前まで、日本人は野山のいろいろな植物と接し、食用や薬用、染め物や生活道具にと様々に利用してきた。

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何百年も培ってきた利用方法を、ここ数十年で一気に忘れされて言っている感じがする。

そういえば、ブトに刺されて腫れあがり膿んだとき、ばあちゃんに家のそばで生えている十薬の葉っぱをすりつぶして、塗り付けてもらったりしたな。

そんな生活に根差した大切な記憶を忘れないようにしたい。

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