地図とにらめっこして道を探り、どんな風景だろうと想像する。
気になったらふらりと足を止め、匂いを感じ風を感じる。
そんなバイク旅の楽しさを思い出す。
天気が約束された週末のこと、名古屋から大阪への道を走る。
名古屋の市内を抜けると、養老山地の裾野では、田植えの準備が進められていた。
伊勢の国と近江の国を結ぶ道をかつて江州街道と呼び、石榑の峠を越える道がR421として整備されていたが、今は鈴鹿山脈を東西に4kmにわたって貫くトンネルが開通し、あっという間に通過できる。
新緑に包まれた街道は、清々しい朝日に輝き、生命に満ち溢れていた。
気持ちがいい。
さあ、とことこ楽しみながら走っていこう。