今年春先歩いた山域はネコノメソウに沢山であった。
その可愛らしい猫の目も、種が落ちて鞘だけになっていた。
黄色の花が多くなってきたような気がします。
季節ごとに、花の色は変わるのかな。
好みの昆虫に来てもらうためか。
日の光の影響か。
新緑から、深い緑へと変わる森。
次々と現れ、姿を変え、また消えていく様々な植物や生き物たち。
一瞬の出会いだからその出会いが魅力的に感じるのだろう。
一つ一つの命に向き合い。
名前を覚え、興味を持つ。
そこからすべてが始まる。
もうそろそろ引き返さないといけない時間になったな。
一服して、引き返すことにしようか。
見晴らしの良い岩の上で、軽い昼食をとるり、歩いてきた道を引き返すことにした。
同じ日でも、時間が変り、目線が変われば景色が変わる。
だから楽しい。
歩くことは本当に楽しい。
あっちにこっちに、興味をひくものが山ほどあり、どんどん増殖していって困ってしまうくらいです。
峠の登山口まで戻ってきた。
振り返ると、歩いてきた道が姿を現していた。
いつも南側から見上げる伊吹の山が大きくそびえる。
そうだな。
今日はここで一泊してから帰るか。
沢カエルの音を聞きながら、深い眠りについた。
予報に反して、夜半に雨が降り始めた。
やはり山の天気はむつかしいものです。
それもまた面白い。