兜岩を上り切り空が開けると、そこは高原状になっていた。
高原の向こうに山頂に立つ避難小屋が見える。
天気さえよければあそこに一泊して、ゆっくりしていってもよいかと思っていたが、明日は雨予報、残念だな。
山に入った時は、なるべく気持ちにゆとりを持ち、先を急がないよう。
出来る限りゆっくり歩きたいと思っている。
スピードを落とすと小さな発見がたくさんあるから。
足元の草むらには、小さな小さな鈴があったり。
トンボが飛んでるよな姿の花があったり。
海でクリオネが踊っているような姿をした花があったり。
小さな出会いがあるたびに、ワクワクが増してくる。
トンボが枝にとまっていたら、指をくるくる回しながら近づいてみたり。
こんなことをしてるからさっぱり前に進まない。
お先にどうぞ。
野山を歩くのは人それぞれの楽しみ方があると思う。
それぞれの楽しみを受け入れてくれて、様々な楽しみ方を受け入れてくれるの山が身近にあることに感謝です。