緊急事態宣言が再発令されたコロナ禍の夏休みは雨で始まった。
雨の谷間で御嶽山か恵那山へと出かけようと天気の回復具合を確認しながら計画を練り、御嶽を選択し雨が止むのを待って家を出た。
下呂方面の雨雲の様子を見ながら通過したのが幸いして、雨には合わずに飛騨川の川面に映る夕焼けを見ながら北上を続け、濁河温泉の登山口方面を目指す。
御嶽の夜空を見ながらどこかでテントを張り、翌日の夜明けとともに歩き始める予定とした。
翌朝、駐車場はほぼ満車になっていたが、カブは駐車場所には困らない。
登山届をポストインして夜明けとともにまだ薄暗い森に入る。
御嶽山の北側に位置する濁河温泉登山口は標高1800m、シラビソの森で始まる。
カニコウモリ
雨上がりでたっぷりと水を含んだ薄暗い苔の森には、あちこちに白い幽霊が首を出し訪れるものの様子をうかがっていた。
6月に訪れた時も感じたが、シラビソの森には独特の生態系があり興味深い。
季節を変え、日を変え訪れると出会える者たちも変わる。
コイチヨウラン
ごめんごめん名前を覚えたつもりで忘れてる。
春に出会ったよね。
調べて忘れて、また調べて思い出す。
この繰り返しで仲良しになっていく。
そうだ、イチヤクソウだったね。
調べてみると葉っぱが違うコバノイチヤクソウかもしれない。
葉っぱまできちんと見ないといけないね。
コバノイチヤクソウ