雨上がりの朝の河原の散歩道
釣りをするために誰かが整地したのか、草むらの一角に開けた場所に
傘をさしたキノコが整列していた。
触れれば壊れそうなキノコの家族だ。
お父さんとお母さんが、雨粒から子供たちを守っているかのよう。
大きなお姉さんとお兄ちゃんは、さらにその下の兄弟を
甘えん坊の末っ子はお姉ちゃんの足元に寄りかかってた。
ずいぶんと顔を出すのが遅くなってきたお日様が、顔を出すころ雨が上がり、日が差し始めた。
コガネムシ君は葉っぱだけでなく、花弁も食べちゃうんだね。
食べれるものはなんでも食べる。
そうじゃなきゃ元気になれない。
雨上がりの河原の散歩道は、羽を休めていた虫たちがあちこちにぶら下がっていた。
早く乾かないかな。
お腹すいたな。
声が聞こえてくるようだ。
心なしか朝顔も元気がなくなってきたようだ。
夏から秋へ
季節はゆっくりと流れていく。