7合目の避難小屋跡を過ぎると、次第に樹高が低くなってきた。
足元に白い実があちこちに広がり始める。
つまんでみると意外に柔らかい。
ちょっと口に含んでみた。
以外にも甘い。
でも後味がへんだなと吐き出した。
◆白玉の木【ツツジ科】
別名:シロモノ
葉は革質で、網目状にへこむ葉脈が特徴
果実は白く熟し、径約1cm
名は、白い実のなる木の意
◆ゴゼンタチバナ【ミズキ科】
名の御前は白山最高峰の名で、タチバナは果実の形をそれになぞらえた(牧野)というが、このタチバナは橘ではなく、赤い果実のなるカラタチバナである。
葉は未開花の株では4小。花のあるカブで6小が輪生状につく。
◆ウラジロナナカマド
竈の中で煌々と燃え爆ぜる日のように見事に紅葉したナナカマド。
・七度かまどに入れても燃え残るから(牧野)
・よく燃え、上質炭の原木にもなるので、製炭にちなむ「七日竈」から(中村)
と所説あるようです。
10月の2週目のこの日、山頂まであと少しの急登となる8合目あたりに紅葉の帯が舞い降りてきていました。
ここまで緩やかに登ってきたが、8合目辺りからは急とが続く。
三の池まではもうひと頑張りだ。
秋風にチングルマの穂がなびく。
一休みしていこう。
腰を下ろすと、眼下に歩いてきた道が長く続いていた。
南の谷向いを見やると、登山道が見える。
つい先日、数年ぶりに通行止めが解除されて「女人道~三ノ池」のトラバース道
そうだ、地図を見ると、女人道経由で御嶽ロープウェイを乗り継いでうまくいけば開田口まで周回できそうだ。
◆三ノ池
6月に雪に縁どられていた池は、静かに眠りにつこうとしていた。
小屋の方に聞くと、もう何度か雪がちらついたという。
小屋も今日で小屋じまい。
高山の冬は早い。