この先の小屋の軒に昔、オオルリの巣があったのを思い出した。
依然見つけてそっと覗いたオオルリの巣
翌年はなかったが、今年はどうかなとのぞいてみた。
あった!
苔を集めて器用に産台を作っている。
ふかふかで気持ちよさそうだ。
どんな子供が育ったのかな。
また来年、来てくれるといいな。
枯れ葉は色の森の中
そんな森の中に、輝く赤色の花や実を見つけると、はっとする。
メジロが蜜を吸いに来て、はらはらと花びらが散る。
冬イチゴをすこしだけお裾分けしてもらい口に含む。
瑞々しい粒がはじけ口の中に甘い香りが広がる。
冬の味だ。
おや、こんなところに花梨の木があったんだ。
大きな花梨の実が風に揺れている。
花梨の実のはちみつ漬けは、風邪などの薬として利用される。
落ちている花梨の実を触れると、ねっとりした蜜が染み出ていた。
クサギの実がわずかに残っていた。
クサギは藍以外で藍色を出すことが出来る唯一の植物と教えてもらった。
瑞々しいクサギの実も素敵だけれど、枯れ残った冬の実は味わい深く素敵な佇まいを感じます。
こういった実は次第に風に飛ばされたり、鳥たちのご飯になったりしながら少しづつ消えていく。
鈴なりの実の上に、ちょこんと来年の赤ちゃんを抱えた冬芽がついていた。
師走を迎え、霜が降り始めた里山は急速に冬の姿に衣替えをしていく。
訪れる人も、だんだんと少なくなり、静かな里山の時期を迎える。