黄金色に風になびく麦の海を渡り、緑の山へ足を向けた。
石徹白の森はゆっくりと雪解けを迎え始め里を潤し始めていた。
大量に降った雪は天然の白いダム
ゆるやかに里に注ぎこみ、田畑を潤す。
小さな流れが集まり流れ下り、山里の田畑は銀面に満たされ始めていた。
里よりひと月ほど遅い田植えはもうすぐのようでした。
週末の雨が朝方まで残り、出発を後らせたので、今日はのんびりと行けるところまで石徹白の森を楽しむことにした。
石徹白の森は、白山への信仰の道「美濃禅定道」と呼ばれ、登山口に鎮座する大杉は樹齢1800年と言われ、開山から今日まで多くの参拝者を見守ってきたという。
さあ、久しぶりの森へ